皆様こんにちは。
世間と同じくして弊社も明日からゴールデンウィーク休暇を頂きます。
長いところでは10日間のお休みとなるみたいですが、、弊社も1週間お休みを頂きますのでしっかりリフレッシュさせて頂こうと思っています。
休暇中は皆様にご不便をお掛けしますが何卒宜しくお願い申し上げます。
さて長期休暇中にマフラー交換をされてツーリングに出掛けようと考えている方々も少なくありません。
そんなタイミングで『よくある取り付け間違い』に関して書いておこうと思います。
タイトルにある様にサイレンサーバンドの取り付け方にスポットを当ててご紹介します。
「なんだそんな事か!」と思う方もいるだろうととは思いますが、長期休暇明けに来てるメールを見てみるとサイレンサーバンドの取り付けに関してのメールが結構多いんですよね。
メールをされた方で取り付けの間違いに気付かれた場合はそれで良いのですが、せっかくマフラーを交換して出掛けようと思っていたのが、間違いに気付かなくて休暇中に交換出来なかったり、あるいは強引に装着して危ない思いをされたという事にならない為のブログになります。
もちろん、私のブログを読まれた方限定にはなるのですが。。。これを読まれた方で、マフラー取り付けをされる友人がいらっしゃったり、G.W休暇中に仲間とツーリングに行く際に友人がマフラーを交換してきた際には、どのメーカーのマフラーも基本的に同じだと思うので、チラッとチェックしてあげて下さいね。
という事で本題です。
『マフラーバンドの外径がサイレンサーに対して合わない(沿わない)』。『取り付けるとサイレンサーとの間に大きな隙間が出来る』といった場合。
例えば。。。
こんな感じですね、ブラケットを挟み込んで締め付けようとしてる場合に起こる現象です。
サイレンサーバンドで装着するマフラーの場合、たいていの場合において、どのメーカーに関係無くサイレンサーバンドの面を合わせて取り付けるのが基本です。
弊社の取り説から持って来ましたが、こんな感じですね。
何だそんな事かと思うでしょうが、結構悩まれる方が多いです。
また非常に稀ですが、サイレンサーバンドをブラケットに対して車体側で装着している例を見ますが、スイングアームとの干渉等が考えられますので非常に危険な取り付け方で、正しい取り付け位置に改善する必要があります。
少し前でしたが高速S.Aで、ブラケットの内側(車体側)に装着してるバイクを見まして、弊社ユーザーでは無かったのですが、既にスイングアームに擦れた跡があったので気になり、オーナーさんがいらっしゃったので、その事を伝えて工具も持っていた事もあってその場で直してあげた事がありましたが、やはり危ない取り付け方をされているマフラーはどのメーカーであっても立場上、気になって仕方ないですね。。。(笑)
もちろん、でしゃばり過ぎてはいけない事は理解してるので、「いいバイクですねぇ」的な感じで入っていきますが。。。(笑)
話を戻しますが、弊社のサイレンサーバンドではSS-OVAL、ST-OVAL用には片面にスリットが入っております。
こんな感じですね。
そして裏側は。。。
こんな感じでスリットは無く、「車体側」と書かれたシールが貼られています。
なぜ、この仕様になっているのかの理由は、サイドにあるテーマ『マフラー取り付けノウハウ』内の「マフラーの取り付け」というブログを参照して欲しいと思いますが、「車体側」と書かれているシールを先に外す為か間違えてスリット無し側を表側で装着される方も少なくありません。
正しくはこうですね。
またスペーサーを用いてサイレンサーバンドを装着する場合においても基本的に同じでサイレンサーバンドの面を合わせて装着します。
こんな具合ですね。
スペーサーには意味があって、バイクによってはマフラーの取り回しもありますが、スイングアーム等、車体とのクリアランスを確保する目的で使用しています。
スペーサーの長い短いはありますが、基本的にこんな目的があっての事です。
この間、Ninja250用スリップオンでサイレンサーバンドの前側にスペーサーを装着してる画像を添付頂いた方から「付属のスペーサーって意味あります?」ってメールが来ましたが、すぐ対処頂ける様、ご説明して取り付け直して頂いた事例もございました。(その発想は無かったのでビックリしましたが。。。)
また例えば、こういった肉厚の薄いスペーサーの場合、やはり間違ってサイレンサーバンドの面の間に挟みこんで取り付けされようとする方もいらっしゃいますが、正しくは写真の通りとなりますので、既にマフラーを交換済みの方でも、もう一度点検頂けたらと思います。
因みに装着前の初期状態のサイレンサーバンドでは、少しキツく感じるかと思うのですが、マフラー装着後、エンジンを掛けるとサイレンサーを通る排気熱によってサイレンサーバンドにも熱が伝わります。
そうした時にサイレンサーバンド自体も熱が入る事により、「初期伸び」が若干起こります。
弊社の場合はそれを計算してサイレンサーバンドのサイズを設計しています。
何回かバンドを取り外したりした方は気付くと思うのですが、最初はキツく感じたバンドも熱が入った後では丁度いい具合に馴染んでる事が確認出来ると思います、はい。
一昔前の1980年代後半のレプリカ系バイクは、確かにブラケットを挟み込むタイプの純正マフラーがあったり、サーキットで使うレース用マフラーは今でもパイプステー内側でバンドを留める物も存在したりします。ですが一般公道用マフラーとしては本当に稀です。
サイレンサーバンドの取り付け間違いされる方々は、整備素人の方は当然ながら、昔カスタムされていたリターンライダーの方もそんな理由から間違われる方もいるみたいです。
落ち着いてゆっくり取り説を確認頂けたら気が付いて頂けると思うのですが、特にスリップオンの場合は、イメージ的にも簡単で、取り説を見ないで作業される方も多いみたいなので、分かってしまえば何て事の無い作業にはなるのですが、安全にご使用頂く意味においても作業前には一度取り説に目を通して頂けましたら幸いです。
という事で、同じ事をクドイ位に書きました(笑)
※ 念の為に『マフラー取り付けノウハウ』内の「マフラーの取り付け」ブログを貼り付けておきます。
せっかくの絶好シーズン、長期休暇ですから確実にしっかりとマフラーを装着頂きまして安心・安全に楽しんで頂ければ私どもも嬉しく思います。
という事で明日より長らくお休みを頂きますが、皆様方にとっても良いゴールデンウィークになります様に。
それでは本日はこの辺りで。