20~CBR250RR マフラー開発フルエキゾースト編 | ダブルアールズマフラー開発 日々の出来事。

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皆様こんにちは。

 

本日の東京のコロナ感染者は409人という事で。。。明確な目標を示して来なかった国や自治体に対して都民の皆さんも緊急事態宣言疲れというか、緊張感も無くなり感染者数が微増していってますね。。。

 

私ごときが論評するつもりはなく、もう少し小さな視野で私事になりますが来週のJMCA認証試験が開催されるのか否かが少し気になっています。。。(すみません、人間が小さくて。。。笑)

 

政府は解除前提で動いているのでおそらく解除されるのだとは思いますが、まぁ明日の判断を待ちましょう、って事で私は粛々とマフラーの開発作業を進めており、現在はフルエキゾーストの開発に着手しています。

 

で、まずは取り外したノーマルマフラーをじっくり見てみます。

 

見ての通り、17-19CBR250RRでは触媒が2個内臓されていましたが20-CBR250RRは触媒が1個に変更されています。

 

これは17-19CBR250RRで上側がインドネシア仕様(触媒1個)で下側が国内仕様(触媒2個)になります。

 

20-仕様は一見、インドネシア仕様と同じマフラーの様に見えますが、国際基準調和(WP29)に参加していないインドネシアと参加している日本では排ガス基準値に雲泥の差がある事から内蔵されている触媒も大きく違います。

 

実際に、20-CBR250RRの触媒が内蔵されている部分の全長も長くなっており、この中の触媒がかなり凄い触媒性能を有している事は、少ない走行距離のマフラーにしては焼けがすごく、早くも腐食が始まっている事から容易に想像が出来ますね。(簡単にいうと浄化性能=高熱になるという事になります。)

 

話を続けると複雑すぎるので難しい事はさておき、触媒2個から1個になった事を含めてマフラーの仕様変更が施された事も20-CBR250RRのパワーフィールに良い影響を与えている一要因でもありますね。

※実際、そんな簡単な理屈ではないですけどね。。。(笑)

 

前置きはこの位にしてフルエキを装着していきます。

 

フロントパイプは17-19CBR250RR用フルエキゾーストと同一のエキパイになります。

 

このあとベンチテストをしていくのですが、ノーマル、スリップオンとベンチテストしてきましたがパイプ径及び管長の変更は全く必要が無いと考えており、これはノーマルマフラーの管長からもそう判断しています。(まぁ、法則的な事もあるのですが)

 

で、今回もまずはラウンドタイプの17-19仕様からテストです。

 

と、その前に!

 

淡々とブログを書いていますが前回のブログで書いた通り、シャーシダイナモのPCが壊れてしまい、救世主としてたるとさんにお力をお借りする事となり、昨日も仕事終わりのタイミングで弊社仕様に合わせた自作PCを持ち込んでの作業を行なって頂きました。(本当にありがとうございます。)

 

壊れたデータの復旧作業から原因解明、それの対処等々。。。私が何も出来ずボ~っと立っている横でテキパキと作業をして頂いた結果、ソフトにも問題を抱えていた事から、問題の壊れたPC自体の復旧作業に切り替え、作業領域の改善や環境設定を見直して頂いた結果、応急処置的な事になりますが、見事に壊れたPCが復活、本日晴れてベンチテストが行なえる環境となりました。

 

たるとさんはじめ、ご心配頂いた皆々様へこの場を借りて感謝を申し上げたいと思います。

 

ある意味、こんなに皆様とマフラーメーカーとの距離感が近く感じられる事に関しまして、弊社が一番近いのではないかなと私は思っています。。。皆様にはお力をお借りしてばかりで申し訳ないですけど(笑)

 

ありがたく応援して頂く皆様の気持ちをフルエキゾーストに込めまして、まず最初は17-19仕様のフルエキゾーストからベンチテストを行います。その結果がコチラです。

 

PCを復旧して貰って計測データのフォントが何故か横長になりましたが、赤線が17-19仕様になります。

 

いきなりからかなり良いグラフが取れました。

因みにフルエキに交換する前にノーマルマフラーでも同一条件で計測しましたが、前回の方が条件が良かったせいか今回よりも前回の方がパワーが出ていましたのでノーマルデータに関しては前回のグラフを採用しています。

 

スリップオンの時がノーマルに比べてピークで0.8馬力程のアップで、ピークパワーに関してはそれ以上のパワーが出そうになかったので、フルエキに関して自信はあったものの、かなりの不安要素でもあったのでこの結果は非常にポジティブに受け止めています。

 

昨夜、PC復旧作業をして貰っている時にたるとさんには話しましたが、エキパイこそ17-19仕様そのままで行く予定ですがセンターパイプには写真では分りにくいとは思いますが、20仕様に変更し、サイレンサーもスリップオンと同じ方向性の仕様に変更して再度ベンチテスト、その結果がコチラです。

 

更に良くなりました。

オーナー様には「必ずパワー出してみせますね」と『口約束(笑)』していましたので、これからでありますが一先ず心の底から安堵感一杯です(笑)

 

最終的には動画で確認頂けると思いますが、正直、見違えるレスポンス感とパワー感です。

 

JMCA認証試験に向けてここから更に仕上げて行きます。

 

それでは本日はこの辺りで。