新型YZF-R25と前型式YZF-R25とのパワーグラフチェックです。 | WR'S ダブルアールズマフラー開発 日々の出来事。

WR'S ダブルアールズマフラー開発 日々の出来事。

日々の出来事を中心に現在開発中の製品に関しての情報や、その他バイクに関する情報等を書いていきたいと思いますので宜しくお願い致します。

皆様こんにちは。

 

さていよいよシャーシダイナモによるベンチテストが出来る準備が整いました。

 

2015年に発売された前型式のYZF-R25(JBK-RG10J)は36馬力を発揮していましたが、新型YZF-R25(2BK-RG43J)は35馬力となっています。(トルクは同じ)

 

これは「二輪車平成28年排出ガス規制」に適合させるべく、新たにキャニスターが追加されたり燃調の見直しや、エンジンパーツもそれに合わせて仕様が変更されている事と、また熟成という意味で各パーツ強度が見直されたりしている結果であるのかな?と考えたりしています。

 

一昨年、CBR250RRの登場で各メーカーがパワー競争に発展するかと思っていましたが、Ninja250しかり、この新型YZF-R25もそちらの方向には行かず、今風というかパワーに拘らず操作性を含めた車体マッチングの完成度に重きを置かれたのが新型YZF-R25であるのかな?と思いますね。

 

とはいうものの私は仕事上、新旧の差が見てみたいですし(笑)、皆さんの中にも気になる人がいませんか?(現に何人かの方々からそんなメールが届いていました)

 

という事でグラフを出すか迷っていましたが、リクエストにお応えしてグラフをお見せしたいと思いますが、あくまでも弊社での比較データになりますので、その点は十分ご理解して見て頂けたらと思います。

 

赤線が新型YZF-R25で青線がYZF-R25になります。

 

弊社でのベンチテストでは新型がピークパワーに関しては1.4ps程度差が付きました。

 

低中速域は逆に新型R25が力強い結果となりましたが、他社開発担当さん達と情報を共有してる範囲では、これよりもっと差が出たという話や、逆に差が少なかったという話もあり、一概にこのグラフのみで何か決定的な事が言える訳でもないので、あくまでも参考程度に見て頂けたらと思いますね。

 

※ 車両の個体差もありますし、インドネシア生産という事情もありそうですし。。。

 

どこまで書いて良いのか慎重に言葉を選びたいと思いますが(笑)、厳しい排ガス規制対策に対応したという事もありますが、新型YZF-R25のリリース前から色んな事が耳に入っていたところによると、カタログスペック以上に差があると聞いていましたが、想定よりはその差が大きくなかった様な気がします。

 

レースをされている方々なら既にエンジンを開けているので知っていると思いますが、カムシャフトがまず変わっていますが、主に強度(材質)の部分ですね。(少し重くなっていますね)

カムシャフトは基本的な性格を決める大きな要因にもなるパーツですね。

その理由に関しては。。。書きませんが。

 

それにヘッドとピストン形状も変わってるので、上記グラフの様な差が出るのですが、フィーリングはすこぶる良くて、きっと実際に街中で乗っても数字上の差は感じさせないでしょうね。

(そういや、そろそろナンバープレートを取りに行かないと。。。)

 

「数字上の差は感じさせないでしょうね。」とは書きましたが、その数字を追い求めるのが私の仕事でもあり、ベンチテストではその差がハッキリ分ってしまうのも事実です。

 

当たり前の事ですが、数字は良くも悪くも嘘を付かないのでパワーが低けりゃ、その通りにしかグラフに現れませんし、その逆もしかりです。

「パワーグラフでは下がっているけど、乗ってみるとこちらの方がパワフル!」なんて事、絶対ありませんからね(笑) 

まぁたとえパワーが出てても、パワーの出方でマイルドに感じたり扱い易く感じたりする事はありますが、その数字と日々格闘してる仕事なので、やはり前型式用に開発したマフラーとの相性はすごく気になりますという事で、早速ベンチテスト、その結果がコチラです。

 

結果的にホッとしました(笑)

R25はエンジン腹下のタイコ以降を変えるスリップオンで、消音もタイコの部分までで、ほぼほぼ終わっているので大丈夫とは思っていましたが、こうして確認するまでは少々不安でもありました。

 

前型式同士での対比グラフよりパワー差が出ていないのは、二輪車平成28年騒音規制の影響もあると思います。

 

二輪車平成28年騒音規制は、加速走行騒音が重点の試験で、近接に関しては特になく、結果としてノーマルのマフラーもかなり効率の良いマフラーへと進化しているので、スリップオンだとその分差が小さくなったという事になりますね。

 

因みにこれもあくまで参考程度ですが。。。

 

赤線がスリップオンで黒線が前型式YZF-R25ノーマルです。

 

スリップオンに換えるだけで、ほぼパワーカーブも負けていないトコまで来ますね。

 

因みにスリップオンですが、どのタイプで計測してもほぼ同じ結果で、これは前回の時とも同じですね。

 

新しく開発するSS-OVALスリップオンですが、果たしてどうなるのでしょうか?

 

それは次回のお楽しみという事で本日はこの辺りで

(っていうか、まだ試作パーツが揃っていませんが。。。)