発売即日で8,000部の増刷がかかった山口拓朗の新刊『9割捨てて10倍伝わる「要約力」』(日本実業出版社)。

2020年8月7日(火)には出版記念講演会(オンライン/Zoom)も行ないます。

 

テーマ:『9割捨てて10倍伝わる「要約力」』
開催日:8月7日(金)
時間:10時30分〜正午
参加費:無料(新刊を事前購入した方限定)
詳細&お申込みはこちら
↓ ↓ ↓
http://em-tr261.com/L74022/c3970/75681
 

 

9割捨てて10倍伝わる「要約力」

Amazon(アマゾン)

1,540〜4,872円

 


さて、前回の記事に引き続き、今回も、当初用意していたものの、本からはカットされたボツ原稿を紹介します。

「具体化グループ思考」についての話です。「具体化グループ思考」というのは、インプットした情報の中から必要な情報をサっと取り出せるよう、細かく情報をグループ分けする思考のことです。

◆ステップ1:情報収集
◆ステップ2:情報整理
◆スタップ3:情報伝達

上記の要約プロセス(3ステップ)の中のステップ2「情報整理」の話です。

↓ ↓ ココから ↓ ↓ 

 

「具体化グループ思考」が身につくと、あらゆる話題に的確に対応できるようになります。

 

たとえば、ダイエット法についてであれば、大きく以下のようなグループ分けができるでしょう。

 

【アプローチ別、ダイエットのグループ分け例】

 

・運動

・食事

・メンタル

・その他

 

頭の中でこのようなグループ分けができていれば、最終的なアウトプット(話す・書く)で成功する確率は高まります

 

大まかなグループ分けを終えたら、それぞれのダイエットをさらに細かくグループ分けしていきます。

 

【さらに2段階でグループ分け】

◆運動

 ◎有酸素運動系

  ・ウォーキング

  ・踏み台昇降

  ・エアロビクス

  ・サイクリング

  ・縄跳び

  ・水泳

 

 ◎筋力系

  ・体幹力アップ

  ・加圧トレーニング

  ・ダンベル

  ・スクワット

 

◆食事

 ◎断食系

  ・断食

  ・スープダイエット

  ・スムージーダイエット

  ・酵素ジュースダイエット

  ・青汁ダイエット

  ・バナナダイエット

  ・寒天ダイエット

  ・ゆで卵ダイエット

  ・キャベツスープダイエット

  ・ダイエット茶

 

 ◎見直す系

  ・カロリー制限

  ・食物繊維を多めにとる

  ・油の種類を見直す

  ・水分を多めにとる

  ・炭水化物の量を減らす

  ・糖質制限ダイエット

  ・グルテンフリー

  ・ローフード

  ・発酵食

  ・玄米食

 

 ◎サプリメント系

  ・ビタミンB1系

  ・タンパク系

  ・イソフラボン

  ・ビフィズス菌

  ・オリゴ糖

 

◆メンタル

 ◎心のカウンセリング

 ◎ストレス対処

 ◎意識改革

 ◎言葉改革

 ◎習慣改革

 ◎潜在意識活用

 

◆その他

 ◎半身浴ダイエット

 ◎サウナダイエット

 ◎エステダイエット

 ◎足つぼダイエット

 ◎耳つぼダイエット

 ◎リンパマッサージ

 ◎肩甲骨ダイエット

 ◎骨盤調整

 ◎下剤ダイエット

 ◎EMSマシンダイエット

 ◎ダイエット薬(食欲抑制系/脂肪燃焼系)

 

あくまでも一例ですが、こうしたグループ分けができていれば、あなたのダイエット情報は、脳内できれいに整理されていると言えます。

 

自分が話そうとしている情報が「どのグループ」の「どの場所」にあるのかがわかっているため、アウトプットするときに手間取ったり、混乱したりすることもありません。

 

情報を整理する際、一般的には、「運動→有酸素運動→ウォーキング」という具合に、大きなグループから細かいグループへと思考を巡らせていきます。


とはいえ、意図せず(たとえば「ウォーキング!」のように)具体的な情報がパっと頭に思い浮かぶケースもあるでしょう。


そういうときは、「その情報が所属する母体のグループ(有酸素運動)→さらにそのグループが所属する母体のグループ(運動)」という具合に、大きめの情報へ向かって少しずつ抽象度を高めていきます。


質の高いアウトプットをするためには、「抽象情報⇔具体情報」を自由に行き来しながら、その情報がどの階層のどのグループに所属しているかを、逐一把握しておくことが肝心です。

 

残念ながら、「要約力」が弱い人ほど、自分がどのグループのどの項目について話しているかわかっていません。自分の脳の中で迷子になっている状態です。

 

そもそもグループ分けや「抽象情報⇔具体情報」の階層を意識できない人もいます。

 

その結果、アウトプットしたときに、相手から「わかりにくい」「全体像が見えない」「ポイントが見えない」などと不評を買ってしまうのです。

 

情報をグループ分けする目的は、「自分が取り出したい情報を取り出せるようにしておくため」だけではありません。メインは「自分が伝える相手のニーズを満たすにふさわしい情報を脳の中から取り出すため」です。

 

たとえば、ストレスが溜まってつい食べすぎてしまう人に、「とにかく運動量を増やせばやせるから!」の一点張りで「筋トレ」や「ウォーキング」をすすめる。

 

——これは要約としては最悪です。なぜなら、過食の原因がストレスにある点を無視しているからです。この人に有効なのは「ストレスを溜めない方法」や「ストレスを取り除く方法」といった、メンタル系のアドバイスなのです。

 

わたしたちは、患者の症状に応じて適切に薬を処方できるお医者さんでなければいけません。どれほど多くの良薬をもっていたとしても、花粉症の人に解熱剤を処方してはアウト。「ヤブ医者」のレッテルを貼られても仕方ありません。患者のニーズ(=改善したい症状)に応じて、薬という情報を適切に要約することが、お医者さんの役目です。

 

「要約力のない人」から「要約力のある人」に変身するということは、「ヤブ医者」から「名医」へと変身するようなもの。

 

わたしたちは、どの症状にどの薬が有効かを把握し、いつでも相手にとって最良の薬を処方できるように準備しておく必要があります。
 

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