週末は、
大阪で心屋塾マスターコースを
開催してきました。
その後は
京都へ足をのばしまして。
本日の京都Beトレにも参加したいなあと思っていたのだけど、
ちょっと出張続きでお疲れ気味だったので
予定より早めに糸島に帰ってきました。
今回の京都土産はこちらのお菓子。
糸島の「もちどら」にちょっと似てる。おいしい♡
“ひらく”を伝える。
心屋塾認定講師で
卒病カウンセラーのうさこ、こと、古庄由佳です。
大阪での
心屋マスターコース115期5、6日目、
今回もめちゃくちゃ楽しかったし、すごかった。
書きたいこと盛りだくさんすぎて
なかなか言葉にならない。
ので。
今夜はまず、
前記事の続きから。
前回の記事で、
20年来の友人の結婚式のことを書いた。
大学生の頃の友人に会って
あの頃の楽しかったことを
たくさん思い出したし、
その頃の仲間に会うと
今でもとってもらくちんで
懐かしい。
といったことを
書いた。
それはもちろん
本当のことだ。
だけど、
その一方で
私にとって
学生時代は暗黒時代で、
実はこっそりと
「死にたいなあ」と思っていた日々
でもあった。
どちらかというと
暗黒時代のことのほうを
よく思い出すので、
記憶ってやっぱりいい加減だなあと思う。
暗黒な部分も
楽しかった部分も
私のあの時期には
両方がちゃんとあった。
自分が
どっちを見るか、で
印象って決まるんだよね。
その印象が
記憶になっていくんだね。
＊＊＊
私は、
子供の頃から
一人でコケたり
人についていけなかったり
夜道で見えなくて取り残されたり
とにかく
いろいろと
どんくさかったのだけど、
17歳の時に
それが目の病気によるものだったと
わかった。
網膜色素変性症。
徐々に視機能が失われていく難病。
まだ治療法は確立されていない。
眼科医が
17歳の私にそれを告知する時、
「10年後にはもう失明しているかもしれない」
と言った。
（んまあ、今思えば
根拠がそんなにない
そのお医者さんの予想に過ぎなかったのかも
しれないし、
たくさんの未来予測のうちの
ひとつのパターンとして言ってくれたのかも
しれないのだけど、
当時の私は
まともにその言葉を受け止めてしまった）
17歳の10年後と言ったら
27歳だ。
とはいえ、
すぐには医師の言葉を信じられなかったのか、
告知直後はそんなに怖くなかった気がする。
だんだん現実味をおびてきたのが
20歳前後、学生時代だった。
これからの10年をかけて
目がどんどん見えなくなっていくのかもしれない。
そう思ったら
絶望した。
サークルにいくと
楽しい時間を一緒に過ごす友達がいて
同棲している
彼氏もいた。
でも
絶望していた。
私の
子供時代は
実家にいることが
とてもつらかった。
早く大人になって家を出たかった。
大人になれば
一人でいろんなことができるようになり、
憧れのものをたくさん手に入れ、
自由に生きることができる。
それを夢みて
早く大人に！早く大人に！
と思って生きてきたのに。
大人になっても
私は自由になれないのか。。。。。
そう思ってしまった。
大人になれば！
きっと自由になれる！
きっと欲しいものを手に入れて
幸せになれる！
支えていた心の土台が
崩れてしまったように感じた。
自分を支えるものが
なくなってしまったような
気がした。
だって
27歳だよ？？
もうすぐじゃん！
もうこれ以上
つらい目にあいたくない。
希望になるものがないのに
生きてなんかいたくない。
そう思った。
いつ人生をやめようかなあ？？
そんなことを
よく考えていた。
そしたら、
急に、なぜだかわからないけど
「インド」に行きたくなった。
衝動が
どんどん大きくなった。
死ぬか
インドに行くか
どっちかにしよう。
と思った。
それってどんな思考回路だったのか
自分でもよくわからない。笑
どうしてインドだったのか？も
覚えてない。
でもとにかく
「死ぬか。インドか」
と
強く思って
インド、を選んだ。
海外旅行とかほとんどしたことがなかったけど、
なんとかしてインドに行く
旅行会社のツアーに申し込んだ。
20年前のインド。
旅の詳細は
もうあんまり思い出せない。
ただ、
観光地とか
いろんなところで
座っている人を見た気がする。
何をしているのか
よくわからない、ただ座っている人。
朝から晩まで
その辺で座っているんじゃないか？
と思うような人たち。
誰もが忙しそうな日本では
あまり見なかった人たち。
なんとなく
そういう人たちの姿が目について。
ああ。
こんなふうに
生きてもいいのかもしれない。
と
勝手にそう思った。
何かを手に入れたいとか、
幸せになりたいとか
何者かになりたいとか
そんなものなくてもいいのかもしれない。
ただ生きる。
それだけで
存在していてもいいのかもしれない。
そういう生き方も
あってもいいのかもしれない。
そう思えたら
ちょっと楽になった。
それも含めて
インドは
めちゃくちゃ楽しかった
と記憶に残っている。
インドから帰っても
悩みはなくならなかったけど
とりあえず死ななくてもよくなった。
で、
結局、
41歳になった
20年後の今も
まだ失明はしていない。笑
目の病気は
少しずつ進行していて
見えない部分も多くなったけど
この20年をかけて
目が見える見えないに関わらず
感じられる幸せを
たくさん知ることができた。
何かを手に入れることだけが
自由ではない、とも知った。
生まれてからの20年間で
私の中に育まれた価値観は
あの時にぶっ壊されて死んだけど、
その代わりに
次の20年間で
新しい価値観を
自分の中に育ててくることができた。
目の病気は進行していても
あの時よりも
心は自由になっていると思える。
＊＊＊
私の人生には
なんどか暗黒時代がある。
絶望していた時期。
それまでの価値観がぶっ壊されて
希望がゼロになっちゃったような
気がした時。
とてもしんどい時期だ。
だけど
絶望って、
希望がゼロになった時のこと。
希望のゼロ地点。
それは
希望のスタートラインでもある。
絶望って、
新しい自分が始まる
スタートラインでも
あるんだろうな、と思う。
おわり
20年前のわたし。
＊＊＊
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