2019年の始まり。
認知症で
寝たきりになっている
我が母は、
病院にいました。
誤嚥性肺炎というの
だったらしい。
意識が戻るまでに
数日間かかった。
家族からの連絡を受け、
私も母に会いに、
帰省してきました。
医師から説明を受ける。
今後の延命措置の可能性などについて
家族から話を聞く。
ひとつひとつの出来事、
それぞれの立場から話される言葉、
それらが
すべて
母はいま少しずつ
お空に帰る準備をしている。
と言っているように
感じた。
お空に帰ることが
悪いことではない。
わかっている。
し、
今のこの状況は、
もうずっと前から
わかっていたこと。
でも。
やっぱり。
悲しくて
たまんないなあ
と思った。
翌日、
まだ少し熱が出たりしているけど
顔色は良くなってきた。
目がひらくようになった。
何度も何度も
言ってみた。
話しかけても
こちらに目を向けるだけで
もちろん返事はない。
お母さんにとって
生きていることは
つらいことなのかなあ？
早くお空に
帰りたいのかなあ？
それとも
もう何も感じていないのかなあ？
わかりようもないけど
わかりたいなあ。
そんなことを
思いながら
母のそばに
しばらくいた。
その時、
病室に
若い男性の医師が
やってきて、
母に話しかけた。
母の顔が
びよーーーーーーーーんと
伸びた。
え！！！！
はじめて見たリアクション！！！！
いま、お母さん、
なんだか
すごい動いたよね？？？
私が話しかけても
目しか動かないのに？？？
笑笑
少しずつ
少しずつ
その日は近づいているのかもしれない。
それでも
母は生きているんだなあ。
と思った。
お母さん、
一生懸命
毎日を生きているんだね。
我が母、強いね。
さすがだわ。
さて。
私も
私の生きる場所に戻るね。
そう言って
東京に戻ってきた。
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