一年前、豪雪の大晦日を想い出す

新幹線のホームに降り立った瞬間、つーんと澄んだ真冬の空気に触れた。
あぁ、北国の冬だ

空気の冷たさが、九州とも東京とも違う。
雪はまだそれほど積もっていない。
それでも子ども達は「庭でかまくらを作る!」と大喜び。
今日は午前中から庭に出て、何時間も雪を集めてかまくらを作っていた。
今年ほど、故郷の岩手を強く想った年はない。
18歳で大好きな故郷を離れ、東京の大学に進学。
将来は盛岡に帰ってきたいという気持ちはあったが、
東京の暮らしも仕事も楽しくて、結婚して、海外生活もして、
ふと気がつけば九州人。
大震災のときは実家となかなか連絡が取れなくて、気が触れそうになった。
家族、親戚、友達、知人・・・岩手に住むたくさんの人の顔が浮かび、
何もできない自分が歯がゆかった。
復興に向けて、がんばっている故郷の人たちが誇らしかった。
私は自分なりにできることをやる!
そう決めて、身近なところから応援を始めた。
2011年。
震災や後輩、友人の死は、たくさんの人との再会をもたらした。
FaceBookで旧友とも繋がった。
北九州では、気の合う仲間との交流が深まり、
新しい仕事や活動をすることで、地域に深く根を張った。
なぜ、私は九州にいるのだろう?
改めてその意味と自分の役割を考えた。
やっぱり、私は異質なものを繋ぐ人。
誰からも支配されず、どこにも従属せず、公平中立の立場で、
双方を理解したうえで、新しいものを創る人。
・・・なんだろうなぁ。
今、ここを生きること。
私らしくあること。
自分を活かすこと。
魂の宿題は、シンプルで奥が深い。
一つクリアーしたと思ったら、また次の課題が出てくる。
天と地の間にしっかり立ち、心の声に耳を澄ませて、
たおやかに動いていこう
