磁場調整ツアー&福智山ワークショップに参加することになり、
遠足気分で自分の弁当を作って、朝8時に門司の自宅を出発。
小倉南区守恒から車を4台連ね、小雨が降るなか田川方面に向かった

参加者は大人11人、子ども6人。
実は、何をするのか、どこに行くのかよくわからないまま参加した私。
福智山の名前も場所も、それまで全然知らなかった。
車に乗ってから地図を渡され、なんとなく向かう場所がわかった。
公私ともに忙しい5月に、平日丸一日を使って遠出できるなんて、
ラッキーだなぁ~、嬉しいなぁ~とワクワクだった

最初の目的地は、田川市夏吉の「若八幡神社」。
まずは神社の入り口で、神社の由緒を説明された。
地主神である神夏磯媛(かむなつそひめ)が祀られている。
神夏磯媛の後裔にあたる夏羽(なつは)は、朝廷に恨みを持ち、
神功皇后の暗殺を企てた妹・田油津媛(たぶらつひめ)を援護に向かう途中、
妹の敗戦を知って軍勢を率いて逃げ帰り、館に籠ったところを、
皇后の軍勢に焼き殺された。
それ以来、この村は夏羽焼(なつはやき)、夏焼(なつやき)と
呼ばれるようになった。
江戸時代になって、村名は「夏吉」(なつよし)に改められた。
深い緑に包まれた神社は、パワースポットというより、
もの悲しい佇まいのお宮だった。
降りしきる雨のせいもあるのだろうか…

神社の右側の木立ちが気になって、ずっと眺めていた。
Sさんがお神酒とお塩を、Fさんが聖水をまいた後、
みんなで輪になって磁場調整をした。
すべての魂が光に還るように祈った。
そういえば、神社で一つも願いごとをしなかったなんて、
初めてのことかもしれない。
参加者のほとんどは主婦で、プロの霊能者やチャネラーではないが、
敏感なアンテナを持つ人ばかりだった。
後から「あそこにいたね。あそこだけ木が揺れていた」と聞き、
なんとなく眺めていた木のことだとわかった。
私は揺れていたことに気づかなかったけれど、
わかる人にはわかる。
見える人には見える。
次に訪れたのは、須佐神社。
若八幡神社より、だいぶ小さな神社だった。
鳥居をくぐると、頭のあたりがざわざわした。
神社で磁場調整をした後、隣接する細い道をつたって、
すぐ近くの岩屋鍾乳洞入口に行った。
すると突然、嗚咽する人、嘔吐する人が発生。
夏羽は、ここで焼かれて死んだともいわれている。
壮絶な戦いがあったこの地には、無念や抵抗の記憶が残っているのだろう。
キャッチして感じてくれる人がいるから、気づけることがある。
本人は苦しいだろうが、貴重でありがたい存在だ。
みんなで一緒に、封印された悲しみを光に還した。
どう祈ったのかすっかり忘れてしまったが、
具合の悪い仲間が出たので、何とかしなくちゃー!と
私なりに必死だったような気がする。
怒りも恨みも、根底にあるのは深い悲しみだ。
悲しみの念は、払うのではなく、理解と愛で包んで上げる

重かった土地のエネルギーが、だいぶ軽くなった。
その後、キリシタンの十字架が発見されたという
久留守(くるす)池を磁場調整し、福智山の岩屋権現に向かった。
岩屋権現は、今までの神社とは違い、自然が豊かで気持ちのよいところだった。
雨はすっかり上がり、爽やかな新緑と明るく柔らかな日差しを感じた。
きれいに整備された公園が隣接し、広々とした芝生や遊具がある。
清々しい気持ちで鳥居をくぐる。
そこは山深い聖域だった

大きな岩の岩面には、珍しい梵字曼荼羅があった。
山伏の修験を物語る貴重な資料といわれている。
小川がチョロチョロ流れていたが、水流が少なく、
ところどころ滞っているのが気になった。
階段を上がったところに、白龍大神の小さな祠があった。
なぜか涙が出る…など、いろいろ感じる人もいた様子。
マントラや歌を捧げる人もいた。
子どもたちが上がると危ないので、私は下の方で子守りをしていた。
最後にみんなで光のサークルを繋いだ。
丸く輪になって、一人ひとりが天と地のエネルギーを自分に通し、
ハートの中心でしっかり繋げた後、手を繋いで光の柱を建てた。
トラークルのみこさんが、感謝と祈りの言葉を唱えた。
ここでは、天に向かって上昇していく大きなエネルギーの流れを感じた。
乳白色の光の中に、ちらっと紫と水色の翼が見えた。
天使がいたのだろうか。
終わった瞬間、気持ちのよい風が吹き、
木々の隙間からパーっと光が差し込んで、
私たちのいる辺りが明るくなった

そこにいた全員が、確かな手ごたえを感じた。
仲間と繋がることで生まれる奇跡を感じた。
天界の高次の愛を感じた。
磁場調整が成功すると、必ず自然界からサインがある
と話には聞いていたが、私が初めて実感した瞬間だった。