「米田建築史学シリーズ」全4冊  Web de “立ち読み” (その20) | 民営文化センター

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民営の文化センターを開設するのが夢。このブログを書いているうちに何かヒントが掴めると思ってやっています。不器用で華やかさに欠ける画面ですが、少しでも世の為人の為になればとwrite everything forever

 

米田氏が本書で試みたように、和歌、地理、歴史を集中して対比する手法をアカデミズムの研究者たちは行っているのだろうか?

 

 

前回の続き

前々著『現代を解く・長谷寺考』を書くにあたり、長谷寺に関係する和歌を資料として取上げ、九州佐賀県の山中に長谷寺の背景となる隠国を確認する作業を行い、

 

 

長谷寺の創建が奈良帝(倭薈)と柿本人麿により行われたことを明らかにし、人麿の巻向歌群が詠われた場所を明らかにすることが出来た。

 

さらに飛鳥川、石上布留も隠国にその所在を確認することが出来た。

 

 

これら和歌とその示す地名を地図上に確認できると、和歌は史料としての価値・意味を持つ。

 

それらの歌は『源氏物語』、『大和物語』、『万葉集』、『古今集』、『新古今集』、他の勅撰集にあるが、その多くは『万葉集』の歌であり、柿本人麿の歌であった。

 

 

そこで、史料となった歌を漏らさないような手法として、近代以降の評価や解釈を無視して、万葉集』、『古今集』、『新古今集』を見直そうと思ったのが この柿本人麿探索の始まりである。

 

到達できた結果を知って頂くことは私の望むところであり、これらを知ることにより新しい世界認識が始まることを期待したい。

 

 

国文学とは縁の遠い一般市民がしていることであり、間違いがあればご指摘願えれば幸いである。

 

                      2015年1月吉日