学校の教科書に記載される大和朝廷が作り上げた勝者の歴史に隠された真実を暴こうと、アマチュアの歴史研究家達が“我こそは”と著作を出版する一方、アカデミズムはアウトラインが崩れるのを恐れ、重箱の隅を突っつくのみです。
学べば学ぶほど真実が浮上する方と、嘘がバレる方では勝負になりません。
まだ始まったばかりの“理系の歴史ブーム”ですが、本来、史学科は理学部に属していた方が良かったのかもしれません。
都合の悪い文献を無視することは理系ではあるまじき態度だからです。
米田良三氏の『法隆寺は移築された』に始まる一連の建築史学シリーズは今のところ万人受けしていませんが大ブレークの予感がします。
理系と言っても難解な物理学は不要ですし、要は思考の方法、取り組む姿勢なのです。
氏の『源氏物語』、『古今和歌集』等の分析も何かしら理系の香りがしますし、切れ味がいいのです。
この摩訶不思議なコロナ騒ぎの最中に、真実の追求を楽しむムードが盛り上がることを期待しています。