今や、熟年教養人の星とも云うべきタモリ氏の活躍で、NHKTVの人気番組となった「ブラタモリ」ですが、日本古代史がテーマとなると、出演の教授連中の御高説に頭(こうべ)をたれるばかりで、博多っ子のタモリ氏が“倭国九州王朝の存在が消された”フェイク・ヒストリーを守り続ける彼らの軍門に下っているのです。
前回の法隆寺編に続き、飛鳥京がテーマだったのですが、いわゆる有識者の言いたい放題には耳を塞ぎたくなります。
私事ですが、35年前、飛鳥を訪れた時は何も知らなかったのですが、その後の勉強で彼等の発言内容の粗(あら)が見え隠れし、それだけ自分が成長したと自覚できます。
番組中“今の日本の礎がここ飛鳥で・・・”と解説されるその頃、北部九州では学校で習う平安時代・国風文化の元祖(例えば源氏物語の現在進行形)が展開中だったのです。
それは半島系を主体とする勢力(現代日本を牛耳る大和朝廷の前身)に九州王朝倭国は、一度は痛い目に合わされたものの、再び盛り返した直後のことです。
その後、再び倭国は制圧されてしまい、現在に至っているのです。
最近のコロナ騒ぎを契機とする内政・外交の不手際の頻発は、壬申の乱(学校で習うのと異なる)以来の国の制度疲労の結果と言えます。
この国は支配者も国民もフェイク・ヒストリーに基づいた教育を受けた者ばかりですので、このままでは今後も漂流状態が続きます。
今までの日本がフェイク・ヒストリーの産物でありながら、そこそこの国体を維持して来られたのは、とてつもなく高度な普遍国家・倭国が原点に在ったからである、と我が国を含む世界中の人々が理解すれば、情勢は一変すると思います。
いよいよ米田建築史学の出番です。
倭国九州エリアでは地表に礎石が出ており、白鳳地震の際、ほとんどの寺院は倒壊を免れた。
この違いの発見から「法隆寺移築説」は生まれた。