某週刊誌に連載中の「古都を旅する」というシリーズには、各界の著名人、学者による“とっておきの”「私の奈良or京都」が登場します。
それぞれがお気に入りの神社・仏閣について語るのですが、その出鱈目振りが目に余ります。
その内容を信じ切っているのなら情けない限りですし、嘘と知った上で話しているなら、九州王朝説をブロックする使命を帯びている輩に違いありません。
3例を示します。
僧侶がその気になったくらいで伽藍が完成するはずもなく、一大国家プロジェクトを立ち上げ、20~30年を要することを誰も語らない。
「銅板法華説相図」の成り立ちとか、下段の文章の解読を試みた学者はどこにいる?
とにかくいい加減で、御伽噺的なのです。
“理系人間で歴史が苦手”とは米田良三氏(東工大建築学科卒)に対する当て付け?
真実を暴くのが得意なのはどちらか明らかでしょう。
文学作品の分析まで米田氏は緻密に挑戦していました。
文系の方々は教授のご機嫌を伺いながら寸止め、ストレスいっぱいなのでは?
定説より700年遡る風蝕の激しい建物を“粗削りな美”と評価し、運慶・快慶を鎌倉時代の仏師と思い込まされている。
全てがこの調子です。「ボーっと生きてるんじゃないよ!」