手前味噌ですが「米田建築史学」の人気がじわじわと上昇中です。
他の歴史本に比べ、とっつきにくいことは有名ですが、著者が理系人間であるがゆえと思われます。
即ち、導き出した結論に惹かれるのは勿論ですが、謎解きの経過にときめきを感じる読者が多いのだと思います。
手法が発揮されるのは、建築分野とは限りません。
文学作品、地理、政治、宗教、登場人物の人間関係、等々の分析も純・文系の著者とは一味違います。
理系の人間が文系のテリトリーをかじることはあっても、その逆は珍しいのではないでしょうか。
類を見ないエンターテイメント的な要素を備え、知的好奇心をくすぐる歴史研究に対し、従来からの歴史学者と、それに付随する忖度アマチュア集団は定説を守る使命を帯びている限り、今後もボーっと生きていくしか術はありません。
米田氏は毎夕食後、直ちに自分の部屋にこもり、研究に没頭していたのです。
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