テレビでよく見かける若手ナンバーワン歴史学者の生の姿に触れようと思い行ってきました。
改元イベントに絡んだテレビ出演に振り回されたそうで、いささかお疲れのようでしたが、徳川家康の何代も前に遡る人々について古文書を基に熱っぽく解説され、私自身の戦国時代の見方が若干変わった気がします。
磯田氏は子供時代から持ち続ける歴史への情熱を片時も冷ますことなく大人になったような人で、理想の人生の体現者と言えます。
講演中“その道の大家に成る為には普通のことをやっていては駄目”とふと漏らされたのですが、彼の古文書の読み込み力は相当なものと思われます。
米田良三氏の場合“組み立てた仮説に根拠が無い”と言われることが間々あるのですが、引用文献はいちいち示されないだけで、足繁く国会図書館に通い職員が音を上げるほど古文書・文献を探させた、と伺っています。
講演終了後、楽屋口で『建築史学入門』をプレゼントしようと待っていましたが、なかなか出て来られず、手渡すのは諦めました。
彼がもし本に目を通したら「倭の五王」についてのテレビ(冒頭の写真)発言などに変化を及ぼすのかな?と想像します。