学習参考書にまつわる思い出話シリーズです。
― 社会
世界史は旧制中学時代からの先生がハイレベルな講義をしてくれたのだが、私には“豚に真珠”今、聴いたら面白いだろうな、と思う。
テストも記述式では対策も立てられず、答案も その態をなさなかった。
語りの始めに「分っていると思うが・・・」と言うのが口癖で、生徒同士は「分ってないのにねっ!」とニッコリしながらアイコンタクト。
世界史はタイムスケールと地理が絡み合い、おまけに片仮名ネームも乱立し、根性無しでは取り組めない。
しかし、国を持たないあの民族のグローバルな動向についての説明があれば、もっと分り易かったかも知れない。
あのS先生はその点は熟知した上で話していたが、こちらが未熟だった、ということか?
日本史は新任の若い教師が担当でマニュアル通りの授業だった。
“傾向と対策”はバッチリで、現役受験の時、問題の中の系図に3箇所のミスプリントを発見した程であったが、試験中に手を挙げることも出来ず苦しい思いをした。
大学の採った解決策は如何であったか?
公式発表は一切なく後で聞いた、かなり信憑性のある噂では“日本史は配点からはずし、900(1000-100)点満点とし、合計点×10/9で判定した、ということである。
この方法では日本史が0点でも満点に近くても同じ扱いとなる。現在だったら大騒ぎになり解決策は見出せないだろう。