伴大納言絵詞より
信貴山縁起絵巻より
鳥獣人物戯画絵巻より
ハーバード大学が所有する『源氏物語画帖』は柱の描写に物差しを用いておらず、やや雑なスケッチ風の作品であるが、私の直感では人物表現からも素晴しい倭国の原本がどこか(宮内庁?)に隠されていると睨んでいる。
いわゆる四大絵巻物のうち『伴大納言絵詞』・『信貴山縁起絵巻』・『鳥獣人物戯画絵巻』に描かれる「馬」を筆跡鑑定に習い比べてみると、総て同一画家が描いたものと思われる。
これに人物描写による鑑定を加えると『源氏物語画帖』は他の三絵巻にかなり近いイメージである。
これら4作品の絵師は全て同一人物で、微妙な違いは制作したときの年齢によるものと考える。
名古屋徳川美術館の『源氏物語絵巻』は検討の対象外である。