新幹線が突然住宅街に入ってきて、ゴジラのように人を襲ったわけではない。
「人が新幹線にはねられる」と受身形にすると、少しマシな印象ですが、違和感は残ります。
在来線に比べ、新幹線の軌道に達するのは容易ではありません。
要するに「飛び込み自殺」だったわけです。
それが鉄道会社の列車運行の問題にすり変わっています。
ニュースの中に長々とした言い訳を並べるのは如何なものか。
その他の在来線の事故でも最近は、「人身事故」は少な目で、「接触した」などの表現がやたら目に付き、「自殺」の表現はめったに使われません。
事故に伴う大幅なダイヤの乱れが頻発し、旅行に行く気が失せます。
飛び込み自殺の頻発は国民の生活を守る役割を担う者にとって恥ずべきこと(仁徳天皇、倭国・延喜帝の故事)なのですが、そのような政権に「忖度」した大本営発表的記事が違和感の正体である、と新聞を手にして2週間後に閃いたのでした。