日本フォークソング大全集 はビデオテープで録画し、その後DVDに落とすくらいのお気に入り保存版プログラムでしたので、この30歳のオバタカズユキ氏のコラムには当時違和感を覚えたものです。
あれから1/4世紀が過ぎ、当時ピークを迎えていたフォーク歌手の面々も、さすがに衰えは隠せないものの、大半はまだ歌っているし、相変わらず同じトークを繰り返しています。
今となってはオバタ氏の言うことも分かる気がします。
老いた彼らの姿は自分と重なるし、同じ話は聞きたくないし・・・
オバタ氏の当時の心境は親に対する反抗期の息子のそれに近いものだったのではないでしょうか。
私の総括
結局、フォークソングはギターで歌う歌謡曲であった。
ツッパリ、気取っていた彼らも富と名声を求めていた。
好きな歌で食っていけるとは思っていなかったので、ラッキーであった。
ブラフォー、P,P&M、キングストンのコピーを続けたおかげでギターテクニックやハモリが向上し、シンガーソングライターが育った。(海外のものを模倣し、さらによいものを生み出す日本のお家芸)
この流れはニューミュージックに受け継がれ、名曲の数々が生まれた。現代の若者には、もっと頑張ってほしいと思うのですが、豊かな世相では、歌のテーマも見つけにくいだろうし、メロディーラインも出尽くした感があるので、気の毒な面もありますね。