1970年の大阪万博を契機に、日本とオーストラリアは、同じ経度上のパートナーとして明るい“日豪新時代”の幕を開く筈でした。
しかし、その後の流れを見ると、両国の関係は必ずしも期待するほどの発展は遂げなかったように思います。
バブルの頃、日本人がクィーンズランドの土地を買ったところ、隣地のオバサンが血相変えて反発しているという新聞記事を読みましたが、白豪主義的発想の持ち主なら“さもありなん”と見ていました。
しかし、最近のネット記事を見て驚いたのですが、既にかなりの中国、韓国人がオーストラリアに定住し、あの国はAustkoreaと呼ばれる程だそうです。
あの国の人々が“日本嫌い”だとすれば、キャンベラにある戦争記念館の展示の洗脳が効いているかもしれません。
歴代の首相の態度も響いているのでしょう。
日本のことを褒めまくるネット記事を見ると、興味ある話が載っています。
短期出張にしろ、定住にしろ、世界中で日本人が住み着いた地区は“雰囲気が良くなる”効果があるそうです。
私はこれを“あげまん効果”と名付けているのですが、タイトルの「オーストラリアの失敗」とは この効果を取り損ねたことを指しています。
昔見た“日豪新時代”の週刊誌の記事は、当時の両国の若者に向けて発信されていたのですが、反応はイマイチだったようです。
その先駆けになるはずだったシドニーの若者たち(当時高校生)との交流の写真をUPします。
名古屋駅西の和風旅館に泊まり、伊勢神宮に行った時のものです。
マーゴウという生徒さんが胡坐をかいて仲間のシャツのアイロンがけをテキパキとこなしていたのが印象的でした。
彼らもそろそろ還暦を超え、元気のいい奴は今頃ニセコでスキーでもしているのかな?
きっと「日本は素晴らしい」と連発していることでしょう。
“あげまん効果”に早く気付いておれば、今頃母国はもっと素敵な国になっていただろうに。