大学受験の時の「詰め込み教育」もまんざら悪くはないという趣旨の書評と理解しました。
NHKTV「ブラタモリ」 での何気ない発言が彼の教養の奥深さや人柄を感じさせますが、基本となるものは受験勉強の際、頭の中に整理されたものと思います。
高度成長以前は教養人が尊敬されたものですが、バブル前後からバカでも金を持った者が幅を利かす風潮になってしまいました。
東大出が総理大臣にならない世の中はどこか変です。
本日発売の週刊誌によれば、頭は良くてもトンでもない事をしでかす東大生が出現しているようですが・・・
さて、どのようなテーマでも真に正しいかどうかの吟味は必要です。
この新聞のコラムで扱っている寺院建築のテーマですが、東大寺が宇佐で創建されたのは太宰府の観世音寺(後に移築されて法隆寺となる)より古いですし、
飛鳥寺は高句麗系であって倭国の寺院とは比較になりません。
受験時代はいわゆる正解を答案用紙に書くトレーニング期間中であるため、諸説を信じるしかないのですが、
大人になってからは受験時代に築いたフレームワークは利用しつつも、偉い先生の説を鵜呑みするのではなく、
総ての事柄が嘘かマコトかしっかり判断するべきでしょう。
この新聞コラムを読んで始めは「ウーン成る程」と思った人も、このブログを読んで更に一段上の「成る程」を感じていただきたいものです。