2007年2月2日の「日経」のコラム記事です。
「和歌は倭歌である」との説があるようですが、これは文字通り九州王朝倭国の時代に和歌が始まったことを示しています。
米田良三氏は『大倭歌聖 柿本人麿の真実』 の中で何のためらいもなく通説(緑字の年号)をばっさり切り伏せ、
「万葉集 516」(700頃)、「古今和歌集 617」(905)、「新古今和歌集 651」(1205)も大和朝廷以前(赤字の年号)に編纂されたとの説を理系(著者は東工大建築学科卒)の切り口で語っています。
百人一首の分析もexcitingです。
この新聞のコラムで語られている通り、年齢を取ると食の好みが和食に向くと同じように、芸術・文化の好みにも“ゆれ戻し”が来ます。
映画「ちはやふる」上の句 、下の句 を観に行きたくなるのも、この延長上にあるのです。
10年以上前、百人一首の魅力にとりつかれたスェーデンの青年の新聞記事を読んだことがあります。
“ちはや現象”
はここ数年でworld wideに拡がる予感がします。