10年以上前、団体旅行で神戸市中央区脇浜海岸通にある「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」 に行ったことがあります。
4階にある「1・17シアター」では、巧みな特撮とCGにより地震発生の瞬間を疑似体験できました。
その他の展示や、液状化現象についての実験など、地震一般についても勉強になりました。
しかし、“コロンボ刑事”的に腑に落ちないこと が2点ありました。
ひとつは、特撮とCGによる地震発生の瞬間のリアルさです。
普通の庶民の住宅街の場面ですが、防犯カメラにしてはクリア過ぎる映像ですし、日本家屋の屋根から舞いあがる砂埃が妙に本物っぽいし、カメラはしっかり三脚で固定され、手ブレはないようですし、本当にこんなにうまく作れるのかなあ、といった映像でした。
もうひとつは、救援活動を紹介する写真展示ですが、登場する人びとの中に白人は一人も見当たりません。
日本人の常識的なイメージからすれば、欧米人が良い意味で「救世軍」のような働きをすると思ったのですが、「彼らも大した者じゃなかった」ということです。
調べてみると、それを裏付けるような「約400人の欧米人が地震直後に日本を脱出した」との「読売新聞」記事がある一方、「そんなことが可能か」といった意見もあるようです。