米田建築史学ファンの皆様へ | 民営文化センター

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民営の文化センターを開設するのが夢。このブログを書いているうちに何かヒントが掴めると思ってやっています。不器用で華やかさに欠ける画面ですが、少しでも世の為人の為になればとwrite everything forever





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AB&JC PRESS版 米田建築史学シリーズの4作目として『柿本人麿の真実』の編集を進めてまいりましたが、その8合目にたどり着いた頃、著者米田氏に出版社からオファーがあり、氏もベストセラーを狙う方針を固め、文章も一般受けするよう書き直し、全面的に方針を転換することとなりました。出版社から声がかかった所で、ボランティア出版は役目を終えることとなりますので、めでたい事には違いないのですが、一抹の寂しさを覚えます。


慣れない建築用語に加え、米田氏の文章は論文調の硬い表現が時にはありますが、「特に噛み砕くことはしない」と言う著者の方針と、「特に著者に注文をつけない」アマチュア編集者の組み合わせで今まで制作してまいりました。


このような経緯を経た後、せっかく乗りかけた船でもあり、従来の編集方針を貫き、今まで支持していただいた方々の為だけにAB&JC PRESS版を若干部制作することにしました。「書き直す前の原稿を本にした」という点に希少価値があると思います。 


本書の出版社版がヒットし『続 法隆寺は移築された』、『現代を解く・長谷寺考』、『日本国王室全滅亡東アジアの悲劇』にも陽が当たることを期待しております。


著者 米田氏に限ったことではありませんが、複数冊 著作がある場合、内容が重複することが珍しくありません。このシリーズもその例外ではありませんが、新しい方には必ず何らかの進展があります。本書の中でもテーマが重複するのは、原稿の書かれた時期に差があったからであり、プロの編集者が関われば、入念にチェックするところです。しかし、ページ数が膨らんだ分だけ、理解が深まると言うメリットもありますので、編集者としては余計な小細工はしないことにしました。  


シリーズ完結ということで、少々値が張りますがカラー版とする予定です。インターネットにアップされている画像の中には素晴らしいものがあり、思わず拝借させて頂きました。本来ならば掲載許可を申し出るべきとは思いますが、誠に勝手ながら、制作部数も少なく、この場を借りてお礼を申し上げ、お許し願いたく存じます。ありがとうございました。


Innercircle Textbook Edition

『柿本人麿の真実』B5版 162頁 カラー版 およそ30005000円(制作部数により変動あり)

只今、第1回ゲラ刷りの段階です。

入手希望の方はFAX0566775494)でお申し込みください。(制作部数を決定するためのアンケートとお考えください。)

御参考までに

『柿本人麿の真実』

目 次

まえがき

目次

序として

法隆寺移築論における真偽を中心に 

      

疑問の提示1. 

疑問の提示2. 

ステップ1.法隆寺関連年表

ステップ2.落書き「六月肺出」、

尓波都尓佐久夜己」

第1章 新柿本人麿論

万葉集』『古今集』『新古今集』の解析を通して

         

1.万葉集』

2.古今和歌集』

3.奈良の帝

4.長谷寺

5.巻向、軽の路の新妻

6.司馬達等

7.惨劇「磐井の乱」

8.奇跡の年

9.信貴山縁起絵巻』

10.乞食の聖

11.延喜帝 

12.生誕と没年

13.新古今和歌集』

14.新柿本人麿論の結論

第2章 小倉百人一首について 

真本『新古今集』を踏まえての小論

第3章 632年に何が起こったか

2008年作成の小論

1.史料としての摂関設置略表

2.源氏物語』の中の観世音寺

3.和泉式部日記』の真実

4.632年とはどのような年か

5.綏遠の才なし事件 

6.旧唐書』倭国日本伝の〈日本国名関係文〉

7.日出ずる処の天子」の国書

8.誰でも知っている事件

9.日本人の宝


あとがき

山椒大夫事件を中心に