過保護を意味する「おんぶに抱っこ」ではありません。
最近、処女歩行の段階で先天性股関節脱臼が発見されて大慌てと言うケースが増えているようです。乳児(3~4ヶ月)検診でレントゲンチェックをしているのに・・・と言う声が聞かれますが、たとえチェックをしても、その後の管理が良くないと起こり得ることと思います。
わが国の低成長時代のイメージがあるせいか、若いお母さん方には「おんぶ」は人気が無いようです。先天性股関節脱臼の予防、股臼蓋の健全な発育のためには、カエルのような脚のポジションがよいとされていますが、抱っこバンドはこの理想に反する行いです。
赤ちゃんの一生に関わる問題ですので、始めの1年間くらいは、ファッション性はあきらめて、実用に徹したほうがよいのでは、と若いお母さんにアドバイスします。どちらにもメリット、デメリットがありますが、おんぶ紐のほうが圧倒的に優れていると思います。
https://www.joa.or.jp/jp/public/sick/condition/congenital_hip_dislocation.html