試合の常識 | レスリングを考える

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 最近は社会人の初心者向けの試合が少しずつ出来てきましたから、半年も練習をすれば少しずつ試合をしたくなる方も多いと思います。試合というのはどの競技も同じですが、独特の常識や行動があります。ここでは知っておいた方が良い試合の常識をご紹介します。


◇試合用コスチューム(シングレット)
 レスリングの格好はご存じかと思いますが、あのユニフォームは「シングレット」と呼ばれいてます。これを着なければ試合には出られません。
 昔の乳首が見えているタイプは今は試合で使用出来ません。ランニングシャツみたいな形に変わっています。
 重要なことは、試合は赤・青両方を揃えなければなりませんことです。どっちになるかは試合の日まで分からないからです。
 また、パンツサポーターは必ずするようにしましょう。前に書いた通り、競泳用水着を履くのが一般的です。
 なお、これも言うまでもありませんが、レスリングシューズも必須です。


◇計量
 計量は当日計量と前日計量の2つがありますが、全日本クラスの大会は前日、その他の試合は当日がほとんどです。前にも書きました通り、計量時に体重を下回っていればそれでOKです。試合中の体重は関係ありません。但し、計量はシングレットを着て行うことになっていますので、シングレット分(200グラム程度)は余計に少なくしておかなくてはなりません。
 それと、社会人オープン大会のように2kgオーバー可という場合もありますが、これは66kg級であれば68kgまでOKということです。
 また、計量時には、爪もチェックが入りますので前もって切っておきましょう。

 

◇試合は上が赤、下が青
 レスリングの試合は、赤と青に分かれて行われます。では、どういう基準で赤と青に分かれるのかというと、それは対戦表の上(又は左)に来る者が赤、下(又は右)に来る者が青になります。

 

◇白いハンカチ
 何でレスリングに白いハンカチなのかというと、試合には必ず白いハンカチを胸に入れておかなくてはならないというルールがあるのです。それは、自分が流血をした時などに自分で拭けるようにするためのマナーなのです。以前は試合前に審判に見せていましたが、今は携帯していれば見せる必要はありません。

 

◇シューズには靴紐留めを
現在の多くのレスリングシューズには靴ひも留めが付いています。なぜかというとこれもルールで決まっているからです。もしヒモを固定しないで出てしまうとすぐに審判から注意され、しかも1点相手に入ってしまうというルールになっています。アシックスの一番高いバックスキンのシューズは靴ひも留めがついていませんから特にご注意を。

 

◇審判にも相手にもセコンドにも握手
 さて、試合が始まるときに何を一番はじめにするかというと、握手をします。まず審判に、そして相手という順番です。試合終了時は、相手、審判、そして相手のセコンドに握手をします。負けたからといって頭に来て握手をしないで帰ったりした日にはみんなから目を付けられてしまいますから、くれぐれもご注意を。

 

◇タオルで汗を拭く
試合前にアップをして汗をかいたまま試合に出ると必ず注意されます。滑りを無くすためです。試合前は必ずタオルで汗を拭きましょう。ピリオドの間のハーフタイムも同じです。セコンドが念入りに拭いている姿は良く見られますよね。

 

◇勝ったらジャッジペーパーをもらう
 初めて試合に勝った人が喜び勇んでセコンドのもとに帰っていくと、大抵マイクで「ジャッジペーパーを取りに来て下さい」と呼び出されます。試合に勝ったあとは、必ず、ジャッジのところにジャッジペーパーという紙を取りに行き、それを進行席まで持っていきます。忘れないようにしましょう。