あけましておめでとうございます。だーいしです。私たったいま年越し家族マージャンでボロ負けしたところですが(タンヤオピンフサンシキを一回あがったきり)、それはおいといて、年末に気分転換と称して、友人らと日間賀島へフグを食べに行ってきました。
クリスマスあたりは寒かったのですが、出かけた日は小春日和で、海も凪いでました。島を散策してても暖かかくて気持ちよかったです。
散策中見つけた、タコとバトルしてる信楽焼きのタヌキ。タコは日間賀の特産です。
ご存知の方も多いと思いますが、日間賀島のある三河湾から、少し離れた遠州灘まではトラフグの一大生息地であり、はえ縄で釣ったフグは下関に運ばれているものもあります。今回は旅館「北兵館」さんで、それを贅沢にもフルコースで堪能。
鉄刺。
フグのお刺身は淡白な中にも深い味わいで素晴らしいっすね。
イセエビの刺身。
オプションでお願いした、贅沢な一品でした。甘さと歯ごたえのハーモニーがグー。
そして特産のタコ。
丸茹でされたのをハサミでチョンチョンと切りいただきます。非常に新鮮かつ旨味が凝縮されていて美味しかったです。次回はたこしゃぶもいいなぁ。切っている人は、ダブルリードのホームページを作ってくださった蕨南(わらびみなみ)さん。
フグの唐揚げ
これはサバフグだそうです。実においしかったです。
そして特別メニュー
フグの白子焼きです♪
きわめてクリーミー、かつ濃厚で素晴らしい味でした。わたくし2年前も食べてるんですが、やはりこの白子焼きは特別の旨味を感じますね。最上級の貴重なグラタンといった趣です。聞くところによると、仕入れてから実際にさばいてみないとオスかメスかは判らないので、今回はラッキーだったとのこと。また春先になると白子がしぼんでしまうので、今の時期が旬とのことでした。時期もそうですが、たしかにメス(卵巣)だと猛毒なので、[シビれる話]とか言っている場合じゃないですね。
そして最後に
シメの雑炊
ダシがよく出ており大変美味でした。お茶碗によそってくださっているのは北兵館を母娘で切り盛りされてる、ようこさん。船着き場からの送迎もしてくださいました。ありがとうございました。
ともあれ、今回は本当に堪能できて満足でした。帰りの船の中では結構お客さんも多かったので、だーいしらは中の席に座れず甲板にいました。潮騒を感じながら南西の方角に目をやれば、青い空の下、近くに篠島、はるかに神島がのぞむことができ、そこへ徐々に夕日が光の帯を敷き詰めながら水面に沈んでいくさまを見遣ると、思わず
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空の青さを見つめていると
私に帰るところがあるような気がする
だが雲を通ってきた明るさは
もはや空へは帰つてゆかない
陽は絶えず豪華に捨てている
夜になつても私たちは拾うのに忙しい
人はすべていやしい生れなので
樹のように豊かに休むことがない
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という谷川俊太郎の詩の一節{《62のソネット》より「空の青さを見つめていると」}が思い出され、ひるがえって人間、というか自分の食に対する貪欲さみたいなものを感じなんつうか私ちょっとブルーになりました(笑)
というわけで遠足おわり。来年は今年以上に充実した年にしたいものです。
オマケ:対岸の神島に行ったときに撮った浜辺の写真と、ベートーベンの言葉。
個人的にこれが好きで、その画像をもとにオーダープリントTシャツを作りました。では今年もブログともどもよろしくお願いします。