私が先日書いたブログ
「世の中厳しい批判ばかり 他人に厳しい人が増えたのかな? 聖人が増えた? 自分にも厳しいの?」
の中にこう書いた。
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の「女性蔑視ともとれる発言」への批判などは、そもそも、報道でも「女性蔑視ともとれる発言」と表現しているわけで、つまり、森喜朗氏に悪意があって女性蔑視しているとは言っていないし、誰もそうであると断定はできない状態だ。
それなのに、上っ面だけで、さも、森喜朗氏は女性を蔑視している人間だと決めつけているかのような批判の仕方も見受けられる。
このような批判は明らかに雑音でしかない。
上っ面だけで即反応し、その人の本心も知らないくせにそうであるかのように勝手に思い、勝手に怒りを増幅させて批判してしまっている。
法の下であれば不確かな部分に対して罰せられることはないが、世の中は不確かでもそうであると決めつけて罰してしまうことがある。
極端な例かもしれないが、関東大震災時には、「混乱に乗じた朝鮮人が凶悪犯罪、暴動などを画策している」という情報が流され、それがいつの間にか「朝鮮人=凶悪犯」のように決めつけられ、朝鮮人というだけで日本人に殺害されたこともあった。
この状態を私は怖いと感じている。
そしたら・・・
YAHOO!ニュース 「『#あなたのまわりの森発言』アンケートで沖縄タイムスがお詫び 『個人への配慮が足りなかった』」
沖縄タイムスのツイートによると、同社は2月10日からインターネット上の募集フォームで「#あなたのまわりの森発言」と題したアンケートを開始。2月11日には、同紙の電子版「沖縄タイムスプラス」の記事とツイッターで、アンケートの告知をしていた。
アンケートフォームには「東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の発言は、旧態依然とした男性中心の社会を映し出しました。」と書いてあり、森喜朗氏個人を吊るし上げてのアンケート募集であることは確か。
アンケートを募集するのは結構だが、森喜朗氏が悪意を持って女性を蔑視していたか定かではないのに、さも、「森氏=女性蔑視」であると決めつけ、さらに、それを関連付けてアンケート募集するというのは実に浅ましいと思う。
さらに言い換えれば、森喜朗氏を吊るし上げて注目を集めつつ、暗に森喜朗氏は悪意を持って女性を蔑視している人物だと叩いているような状態。
関東大震災時にいつの間にか「朝鮮人=凶悪犯」のように決めつけられ、朝鮮人というだけで日本人に殺害されたこともあったのと同じように、確証も無いのに「森喜朗氏=悪意を持って女性を蔑視している人物」と決めつけ吊るし上げた沖縄タイムスの行いこそ、関東大震災時と変わらぬ旧態依然とした思考回路であろう。
沖縄タイムスは容疑者を判決前にもかかわらず犯人として報じるのだろうか?
もはや「人権侵害」だろう。
女性の権利を守ると言いつつ、人権を侵害していては話にならない。
これでは偽善者だ!
自民党政権や森喜朗氏が嫌いなのかもしれないが、だとしても、報道は現状における客観的な事実をもとに公平に正しくなされなければならない。
こういうことが想定できたから、私は、「他者を厳しく批判するのも結構だが、自身は自身に対して厳しくあるのか?」と問うために、ブログ記事「世の中厳しい批判ばかり 他人に厳しい人が増えたのかな? 聖人が増えた? 自分にも厳しいの?」を書いたのです。
沖縄タイムスは、他人に厳しく自身には甘かったということだ。
自身の行いを冷静に客観視できていれば防げた事態だし、そもそも、確証もなく勝手に決めつける旧態依然とした思考回路でなければ起きなかった事態でもある。