7月上旬の備忘録です。
氷川三社参りをしてきました。1日で三社は2度目。
氷川女體神社、中山神社、武蔵一宮 氷川神社の順です。

 

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■東浦和駅→氷川女體神社

氷川女體神社
主祭神 奇稲田姫命
配祀神 三穂津姫命/大己貴命
wiki:

 



東浦和駅前のバス停から、「芝原小学校」に止まるバスが複数出ています。ちょうど乗れそうで飛び乗りました。
バス停から女體神社までは徒歩10分程です。
女體=(女体)=女性、と伺いました。
今と昔では文字の印象が逆なのですね。

見沼=御沼、祭祀場所が残るためか小川が近いせいか。
この区間が一番水辺を感じられます。田畑や住宅地が平らかなのに対し、氷川女體神社の杜はこんもりと見えます。

氷川女體神社目の前の「見沼氷川公園」に「氷川女體神社 磐船祭 祭祀遺跡」が保存されています。そちらへ先に寄りたくてバス停から公園を通るような道順で神社を目指しました。

途中の公園内にある看板にこのような内容が記載されていました。

「御船祭の竜神伝説(残された見沼)

とおいむかしから、見沼の一番深い所に神輿を乗せた船を繰り出し、沼の主の竜神を祀るために「御船祭」というお祭りが行われていました。ところが、見沼を干拓して田んぼにするということになると、永年つづいていた「御船祭」が出来なくなってしまいます。田畑に水を与え、人々を見守ってくれる竜神を大切にするお祭りが出来なくなっては、人々が感謝の気持ちをあらわすこともできません。そのお祭りを行っていたのは、この氷川女體神社です。そこで神社は、幕府にこのことを告げたのです。すると幕府は、神社の前にまるで手鏡のように見沼の水を残し、中央に土壇場という出島をつくりお祭りの場を残してくれたのです。見沼の竜神は干拓と同時に天に昇り、今でもこの辺りを見守ってくれているといいますが、それだけではありません。この残された見沼に時折来ては泳いでいるのです。もしかすると、コイに姿をかえて泳いでいるのかも知れません
※御船祭は干拓後、磐船祭となり、その後、祇園磐船竜神祭として、毎年5月4日に行われています。」

水辺と竜神伝説についても、同じ看板に地図と複数の物語の題名が載っています。

「さいたま市の主な竜神伝説」
01 左甚五郎の竜/ 釘付けの竜/ 開かずの門
02 竜神の決意/ 竜神灯
03 見沼のいもり
04 蛍の御殿
05 竜神の森
06 人身御供
07 見沼の笛
08 井沢為永と竜
09 おしゃもじ様
10 水呑み竜
11 弁天様の使い
12 竜神村
13 美女と馬子
14 左甚五郎の竜
15 蓮を作らない
16 四本竹
17 御沼の手毬
18 御船祭
19 見沼のゴイ

このスレタイたち・・・。
2回も出てきている「左甚五郎」さんは、江戸時代の彫刻家で日光東照宮の眠り猫などを手がけた方です。

さいたま竜神まつり会さんが、
さいたま市竜伝説の概要を記載くださっています。

 



公園内の祭祀遺跡は、神社の参道と、川/橋をはさんで、直線で結ばれております。まさに手鏡のような形。
恐縮ながら今回初めて伺う祭祀遺跡へ先に。

途中の一本道では、お彼岸近くに「ご先祖様を乗せて飛ぶ」と言われる「黒蜻蛉」がひらひら飛んでいました。
初めて見たホバリングのようなゆらゆらと飛ぶ姿は、儚げで優雅で女性的。
訪問は7月上旬、ちょうど今の季節にみられるようです。
頼む、1枚写真を撮らせてほしい、とカメラを構えたのですが、ことごとく逃げられました。シャイだ。
唯一いいよ、と少し止まってくれた個体は真正面を向いてしまい、緑の中の黒い点。ごめんごめん、どこにいるのか難易度の高い、と諦めました。
複数見かけたので、黒蜻蛉を見たい方もこの時期はおすすめでした。

しっとりした空気の宗像社と、
スコーンと空へ抜けた印象の祭祀遺跡に。神籬が四方を、さらにしめ縄で囲っています。手を合わせてからご本殿へ。

氷川女體神社本殿は、大きな木々からのキラキラした木漏れ日と、建物の落ち着いた色合いが女神様方のイメージを膨らませます。
境内の竜神社には、ワラで作られた竜神さんが木にぐるりと巻き付いておられました。シュッとしたスタイル。

竜神社近くの看板に「世界最古の閘門式運河(こうもんしきうんが)ともいわれる見沼通船堀など、見沼には数々の歴史財産が秘められております」と。
閘門式運河?こうもんしき、て?

→閘門操作のしくみ

 


水運についてももっと知りたくなりました。
どこの方面から掘り下げればいいのか分からないくらい歴史や云われが後から後からあふれてる(小躍り)
参拝のお礼をして移動を致しました。

そうそう、こちらで賜れる巫女人形は願い事が叶ったら服を着せて奉納するそうで、社務所そばに沢山の巫女人形が納められておりました。

区間ごとにまとめました。
見沼と3つの氷川神社①

東浦和駅→氷川女體神社

氷川女體神社→中山神社

中山神社→武蔵一宮 氷川神社