双葉層群の化石産地の露頭下の転石からエゾイテス属の異常巻きアンモナイトを2つ採取しました。

その1
Yezoites sp. (the Futaba group, Fukushima)

大きめの転石にタガネを打ち込み、割ったら、割れた面にこのまま出てきました。クリーニング不要でした。



その2
Yezoites sp. (the Futaba group, Fukushima)

露頭下に転がっていた小さめの転石をひっくり返したらついていました。
化石の周りをクリーニングしました。

いずれもクリーニングが楽で、全体像のわかる良好な化石を採取することができました。


双葉層群の化石産地で写真のサメの歯化石を採取しました。

まさかこんな岩相からサメの歯化石が出ると思わない植物片が密集した岩から産出したので、化石の近くの母岩をハンマーで叩いてしまい、主咬頭が割けてしまいました。(涙)

しかし、何とか修復できそうです。


母岩から外し、主咬頭を接着しました。
上手く繋がりました。
高さ20mm、幅17mmのクレタラムナ属の歯化石です。

舌側面です。
Cretalamna sp. (the Futaba group, Fukushima)



唇側面です。



黒色のクレタラムナ属の歯化石が多い産地ですが、咬頭、歯根とも茶色です。
個人的に好きな色のサメの歯化石です。


双葉層群の化石産地で、露頭から剥がした岩を小さく砕いたら…
写真のサメの歯化石が出てきました。
鋸歯のある咬頭と歯根が見えます。咬頭上部には早くも欠損が見られます。(涙)


気を取り直して、クリーニングを始めました。
母岩がとても硬い!


母岩の中から咬頭が出てきました。
主咬頭の先端は欠落してしまっていました。
鋸歯が咬頭先端に向かって大きくなっているのでエビスザメ(ノトリンクス)属の歯化石だと思われます。



クリーニングを続け、全体像が出てきました。



主咬頭と第2、第3咬頭が出てきました。

周りの母岩を削り、クリーニングを完了しました。


Notorynchus sp. (the Futaba group, Fukushima)


部分化石ではありましたが、非常にレアなサメの歯化石を採取することができました。



双葉層の化石産地で写真のサメの歯化石を採取しました。



露頭から剥がした岩から長さ4mmに満たないサメの歯化石の咬頭がとびだしています。

咬頭に線条が、また咬頭の左側に更に小さな咬頭が見えます。


よくぞ出てきてくれました!

老眼ですが、よくぞ見えてくれました。


非常に小さいので慎重にクリーニングを開始しました。




全体像が見えてきました。
ほぼ完形のもようです。

写真は舌側面で、主咬頭、側咬頭に線条が見られます。

小さな化石なので、ここでクリーニングを終わらせ、母岩をトリミングしようとしていたら、ぽろっと、サメの歯化石が分離しました。

撮影しました。

舌側面です。
やはり、主咬頭、側咬頭下部に線条が見られます。


唇側面です。
唇側面も主咬頭、側咬頭下部に線条が見られます。

高さ9mm、幅8mmで、舌側面歯根に中央溝がわずかに確認できることと、形状からシロワニ属の歯化石だと思われます。
また、舌側面、唇側面の線条と唇側面歯冠下部が歯根にオーバーハングしていることから、Carcharias striatula に同定されると考えています。

Carcharias striatula (the Futaba group, Fukushima)

非常に小さいサメの歯化石ですが、主咬頭、側咬頭とも先端まで保存された保存状態の良い化石が採取できました。





双葉層群の化石産地の露頭を撮影したものです。まだ、露頭を剥がしたりしていません。



何と!表面にサメの歯化石が見えます。しかも二つ!
長い咬頭とその下に歯根の様なものが左側に、
割れてしまった主咬頭と側咬頭が右側に見えます。



化石を壊さないように慎重に露頭から剥がし、クリーニングを始めました。





全体像が分かるところまでクリーニングしました。
左側はスカパノリンカス属、右側はクレタラムナ属の歯化石だと思われます。
クレタラムナ属の歯化石は歯根は保存されていましたが、主咬頭の先端と左側の側咬頭が欠落してしまっています。断面がフレッシュなので、ごく最近、割れてしまったものだと考えられます。おそらく、完形で保存されていたものが、何らかの要因で失われたのでしょう。残念!



スカパノリンカス属の歯化石は拡大してみると
主咬頭は先端まで保存されています。歯根とそれに続く側咬頭の下部が確認できますが、側咬頭の先端は失われているようです。残念!


母岩から外しました。




スカパノリンカス属の歯化石は高さ18mm、幅10mmでした。

舌側面です。


唇側面です。
Scapanorhynchus sp. (the Futaba group, Fukushima)



クレタラムナ属の歯化石は高さ9mm、幅15mmでした。


舌側面です。


唇側面です。


一石ニサメの歯化石と言う非常に嬉しい化石採集でした。