それまでにも、いろいろな「症状」が出始めていたが、約10年前のあるとき、それらがおおむね認知機能に関連していそうだと気づいたのである。ぼんやりと「おかしいな」「どうもアカンな」と思っていたあれこれが、一つの線上に並んだ感じだった。

具体的に並べてみると
・人の名前を思い出せないことがめっきり増えた
・肩や腕を壁などに当ててしまうことが増えた
・暗記力がかなり低下した
・以前より字が汚くなった(バランスが悪い)
・言葉が出にくいときがある
・テレビを見ながら人の話を聞く力かかなり落ちた(音としては聞こえてるが中身が理解しにくい)
・早口で話されると聞きとりにくい
である。(当時のメモを残してある。)

いずれもこれまでにはなかった症状である。ただし、心配になって考えてみた結果、こんなこともあったというものも含まれる。中には、気にならなかっただけで、かなり以前から生じていたものもあったかもしれない。

こうした症状を自覚したことで、これから一体どうなるのか。この症状が悪化していけば、やがて、仕事にも支障が生じて、今の仕事をこなせなくなるのではないか。などと、先々への不安が募ってくる。悶々とすることもあったが、いくら考えてもどうなるものでもないし、この状態を前提にして、仕事をしていくしかない、と一応割りきるには至ったのだが・・。