付き合って半年余り。
まだ全然、新鮮。
まだ全然、ラブラブ。
な、はずだよね？(°д°；)
なぜ、今私たちは埼玉スーパーアリーナにいるのかしら。
なぜ、目の前には「ハロープロジェクト大運動会」という看板が掲げられているのかしら。
ココハドコ？ワタシハダレ？ヽ(;´Д｀)ノ
・・・とはいっても、
別に無理やりつれてこられたわけではない。
会社の近くのコンビニで
「○円以上のレシートで”ハロープロジェクト大運動会”のチケットが当たる！」
というキャンペーンをやっていて、面白半分に応募したら当選してしまったのだ。
10年前のこの頃のモー娘。といえば、
ラブマシーンを大ヒットさせ、辻ちゃん加護ちゃん達が加入。
ミニモニ。やプッチモニ。等のユニットも売れに売れ、
まさに彼女達をテレビで見ない日はないというぐらいすごい人気だった。
まぁ、せっかく当たったんだし、言ってみようか～という軽い気持ちの私と
当たったんだし絶対行こう！！と鼻息荒いヲタ夫。
二人でとりあえず、埼玉スーパーアリーナにきてみたものの・・・
寒い！
３月３１日・・・明日から４月！もう桜が咲いている時期なのに
この日は雪！
春だから・・・なんてスプリングコートで来ちゃったけど、
この寒さ・・・死ぬ！
到着前にすっかりテンションがた落ちの私。
どうせ会場もオタクばっかりなんだろうな～・・・。(´д｀lll)
そんなことを考え更に暗い気持ちになりながら会場入り口に到着すると、
そこには予想を覆して、普通のカップルやファミリーが沢山いた。
抽選で当たったファン層らしい。
モー娘。は当時、それぐらい一般層に浸透していたようだ。
なんだ・・・普通のお客さんもいっぱいいるのね。(^O^)
ほっとしながら、手元の当選用紙に目を落とす。
そこには
当選おめでとうございます。
こちらのチケットでは入場できません。
会場入り口で、入場券とお引き換えください。
の文字が。
なるほど。
これはチケットじゃないのね。
引き換えないと使えないのね。
チケット引き換え所を見ると、黒山の人だかりが出来ていた。
この寒い中、あそこに並ばないといけないのか・・・
・・・・・・・・。
うん、面倒なことは隣のヲタに任せよう！
私「ちょっと、このチケットを引き換えてきてよ。」
ヲタ夫「は、はいっ！まかせて！」
張り切り気味のヲタ夫は、脱兎のごとくチケット引換所へ走っていった。
が・・・この出来事が、後に大きな後悔を生むことになる。
数十分後。
ヲタ夫がチケットを持ってやってきた。
もう席が決まっているんだし、この寒さをしのげるところに避難しようか・・・
と思ったものの、コンビニが１件あるぐらいで、お店みたいなものが見当たらない。
仕方がない・・・並んでおくか。
雪の中、建物の入り口で、開場するのをひたすら待つ。
でもね・・・
とっても気になることがあるんだよね・・・
私達の前に並んでいる人達の不思議ないでたち。
背中には謎の数字のＴシャツ・・・そして体から湯気？ヲーラ？
そして、手には軍手・・・なぜか左右違う色だ。
この人達・・・なんだろう？
小さな声で疑問を呟く。
私「なんで・・・２２？」
ヲタ夫「あれは辻ヲタ。辻のごろ合わせで”ツジ＝２２”なの。」
近所のラーメン屋さんの電話番号的なノリなんだ・・・。
私「じゃあ、５１０は？」
ヲタ夫「５１０は、５と１０。つまりゴトー。ゴマキヲタね。」
私「・・・・・・・・じゃあ１４５は？」
ヲタ夫「１４５は矢口の身長。だからヤグチヲタだね。」
私「詳しいのね・・・。」
なかば呆れながらいうと、
ヲタ夫「え？常識でしょ？」
ヲタの常識、世間の非常識。
私「じゃあなんで、みんな左右違う手袋してるの？」
ヲタ夫「そりゃ、ミニモミ。じゃんけんぴょんやるためでしょ？」
♪赤上げて～ 白上げて～
赤下げかけて じゃんけんぴょん♪
すげ～・・・やるんだ。用意しちゃってるんだ。
っていうか、そんな「当然だよね？」的に言われることなのだろうか？
私「じゃあさ・・・一番の疑問に思うことなんだけど。
なんで雪なのにＴシャツ１枚なの？」
ヲタ夫「え・・・？
ヲタは寒くないよ？」
私「え？」
ヲタ夫「ヲタは寒くなんてないんだよ？」
私「え？」
ヲタ夫「寒くないんだよ？」
私「・・・・・・・・そ・・・そうなんだ・・・。」
なんだかよくわからないけど、説得された模様。
そこで、もう一つの疑問を投げかけてみる。
私「じゃあ、ヲタ夫君も寒くないの？」
ヲタ夫「いや～。俺は寒いよ。
だって、こんなにカワイイ彼女がいるから
モー娘。なんてかすんじゃうよ！」
私「いやーん。だよね～♪」
ヲタ夫「今日の目的はモー娘。が一番じゃないから！
のりこさんとのデートだから！」
私「だよね～
」
なんてバカップルの会話をしていると、開場時間に。
開場の扉が開かれるや否や、ダッシュで走っていくヲタＴ姿のヲタ達。
なんで席が決まっているのに走るのか・・・。
私達はのんびりと開場見取り図を見ながら、自分達の席を探した。
私「あ～あった、あった！この席だ～。」
発見した席へ座ろうと近寄っていくと、
ある重大な違和感を感じる。
な・な・なんで、周りが全員ヲタなの？！
(°Д°；≡°Д°；)
（ヲタの書きわけができそうもないため、全員明日菜ﾁｮｯﾌﾟさんのイラストで表現しております。）
春日のここ、開いてますよ。
ならぬ、ヲタのここ、開いてますよ。状態。
どうして？！
だって、開場周りにも、並んでいる時も、カップル・ファミリー層がたくさんいたじゃん！
こんなにヲタばっかりに囲まれてるっておかしくない？！
遠くの席を見てみると、そこにはカップルばかりが座っていた。
さらにその隣のブロックに視界を移すと、小さな子供をかかえたファミリー層ばかり。
な・・・なんで、私達の席はここなの？！(°Д°；≡°Д°；)
座ることをためらいつつ、冷静に考えてみる。
なぜ、こんなことになったのか・・・。
記憶を数十分前にさかのぼらせてみると・・・
ヲタ夫にチケットを交換しに行ってもらった。
その時、交換所はたしか３つあったような・・・？
そして、その３つには
「男性２名の方」
「カップル・女性２名の方」
「ファミリーの方」
って書いてあった！！
そうだ・・・！そうだった！！
ってことはもしかして・・・?
私「ねぇ・・・チケットってどこで交換した？」
ヲタ夫「え？どこって？」
私「テーブルが３つあったでしょ？」
ヲタ夫「え？そうだった？
俺はただ、スタッフの人が”あなたはこちらですよ！”って
誘導してくれたテーブルで換えたから・・・。」
それだー！
見た目のヲタ色がキツいヲタ夫。
こいつが女性ときているわけがない！とスタッフによって判断され
男性２人席（ほぼヲタ席）のチケットを渡されたんだ！
う・・・・・・・・。
そうだよね・・・ハロプロ側もせっかくファンになってくれたファミリー層や女性層と
ヲタを一緒にするなんて危険なマネはしないよね・・・。
しかし今から席を替えてくださいなんて・・・ただでさえ無料だし、
すっごく後ろの席にされる可能性もあるだろうし・・・言えないorz
仕方なく座席に腰を下ろす。
すると、後方からカップルがやってきた。
どうやら私たちと同じで男性がチケットを換えてしまい、悲劇が起ったようだ。
カップルは座席に腰を下ろしたが、５分もしないうちに
カップル女「ねぇ・・・なんか、違くない？」
カップル男「だよな・・・ちょっと居たたまれないよな。」
そういって、席を立ち、帰っていった。
わざわざ雪の中、埼玉スーパーアリーナまできたのに
ものの５分で帰っていくカップル。
だよね・・・それぐらいこの場所は異空間だよね・・・。
これからこの異空間で
どんなファンタジーが繰り広げられるのだろうか？
ヲタに囲まれ震えながら待つのりこであった。
つづく
後編、早めに上げたいです。
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ももいろクローバーの新曲が
「ランク王国」のオープニングテーマに決まったそうですね。
ちょっとすごいんじゃないの？と思って、珍しく見てみたんですが
曲がうっすら流れるだけで、映像もでないし、画面端にテロップが出るだけという・・・
・・・うん、多分一般の人、誰も気がつかないんじゃないかい？
という印象を受けました。
ヲタ夫は喜んでいましたけども。