ももクロちゃんメジャーデビューの最初の企画、
それは“お約束会”なるもの。
CDを1枚購入すると、メンバー全員と指きりでお約束が出来るというという特典だ。
お約束って何を約束するのか?
その辺は、まったく明かされておらず、行ったものしかわからない仕組みだという。
しかし、この“お約束会”。
かなり昔に、このブログで提案していた企画なのだ。(あんまりおもしろくないけどこちら の記事)
これ、パクられたんじゃね?
ももクロスタッフ、このブログ、パクッたんじゃね?
パクったんじゃね~~~?ヽ(`Д´)ノ
しかし。
寛大な私、のりこはそんなことは一寸も気にしません。
(十分怒ってるじゃんって?)
むしろ、とても心配なのです。
適当に考えてUPした握手の代わりに「指きり」をするという案。
本当に実現されるとなると、どのような感じになるのか?
しかも、会場は、若者の街・渋谷のTSUTAYAの2階!
10代前半のアイドルとニヤついたヲタの指きり。
その現場を見た渋谷の若者達は何を思うのだろうか。
そう思うといても立ってもいられなくなった私は、
ヲタ夫と息子カズを連れて渋谷TSUTAYAへと向かったのだった。
―――――― 3月8日夕刻。
雨の渋谷についた私たち家族3人。
ヲタ夫「じゃあ、会場の2階へ向かおうか?」
私「えっと、私とカズはエレベーターで向かうから、あなたはエスカレーターで行って?」
ヲタ夫「え?なんで?」
私「ほらだって・・・家族3人で行くと目立つし・・・ねぇ?」
だって、オタクと夫婦やってるって、渋谷の若者に思われたくないんだもん。
(のりこの90%は見栄で出来ています。)
不思議そうに、ひとりエスカレーターに乗るヲタ夫を見送り、
息子とエレベーターが来るのを待つ。
―――――― side ヲタ夫
エスカレーターで2階に到着したヲタ夫。
おかしい?
2階でイベントをやるはずなのに、ヲタ集団は特に見当たらず
そこに広がっているのは、いつものTSUTAYAの風景だった。
どこでイベントをやっているんだ?
そう思いながら2階をうろうろしていると、
フロア隅にいつもイベントでみかける数人のスタッフの姿が。
ここでひっそりと予約を取っているらしい。
そこへ歩み寄り
ヲタ夫「1枚予約します。」
と言って1000円支払うと”イベント参加券”が手渡され、
スタッフ「4階に行ってください。」
と一言添えられる。
4階?イベントは2階で行われると聞いていたのに変更になったのだろうか?
いぶかしがりながらも4階へ向かうヲタ夫。
―――――― side のりこ&カズ
エレベーターが2階に到着し、降りる私とカズ。
すぐ目の前では、数名の男性が寄り添って何かを話している。
なにをしているんだろう?
遠めに観察していると、
1人の若者がポケットから、小さなビニールの小袋を出し、
それをもう1人の若者に見せ、そしてまたその袋をポケットにすばやく入れた。
私は、その瞬間を見逃さなかった。
怖い・・・恐怖で足の震えが止まらない。
これが・・・これが・・・例の物の取引現場というものなのか・・・!
若者の街、渋谷は完全に汚染されている!!
カズをつれてすぐにその場を離れる私。
私が見てしまった、小袋に入っているモノ・・・
そう・・・それは、
アイドルの生写真だった!
(アイドルの生写真は、大抵、傷を防ぐために小さなビニールの小袋にいれてあります。)
彼らもまた、ももクロちゃんイベントに来たヲタだったらしい。
問題の現場を後にし、CD売り場をうろうろとしていると、
カズ「ママ!だいすけお兄さんとたくみお姉さんだよ!」
と1枚のCDを見つけてきた。
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カズ「これ、きっとだいすけお兄さんとたくみお姉さんが出てくるお話だよ~。
どんなお話なんだろうね?ママ!」
どうやら、CDと絵本を間違えているらしい。
私「それは本じゃなくてCDっていうもので、音楽が聴けるんだよ?」
カズ「おんがく?聞けるの?」
目をキラキラさせてこっちを見てくるカズ。
欲しいのね・・・これが欲しいのね・・・。
でも駄目よ!
2300円は高い子供のうちから、ホイホイとモノを買い与えていたら
将来、同じCDを沢山買うような駄目な大人になってしまう!
息子の手から、CDをそっと取り上げ、棚に戻すのりこであった。
―――――― side ヲタ夫
その頃・・・同じCDを何枚も買うような駄目人間ヲタ夫は
スタッフの言葉通り4階に到着していた。
そこもまた、いつもの渋谷TSUTAYAの風景。
ヲタの列等はまったく見当たらない。
おかしいな?どうなってるんだろう?
とりあえず、携帯でのりこに
「4階に移動しました」
というメールを送信する。
しばらくウロウロしていると、後からヲタらしい人物が1人エスカレーターを上ってやってきた。
彼もまた、イベント会場がわからず困惑しているようだ。
しかし、直後。
そのヲタに1人の男性が近寄り、何かを小声で告げている。
うんうん、と頷くヲタ。
そして、次の瞬間・・・
そのヲタは神隠しにあったのかのごとく、柱の影へと消えていった!!
![ヲタ夫と子育て奮闘記 ~ アイドルオタクの夫を生暖かく見守る妻のブログ ~-TSUTAYA](https://stat.ameba.jp/user_images/20100310/00/wotatoissho/c0/00/j/t02200293_0336044810444913155.jpg?caw=800)
え?!
な、何があったのか?
目を丸くしているヲタ夫の下に、先ほど小声で話していた男性が近寄ってきた。
男性「イベント?」
小さな声で告げられる。
ヲタ夫もとっさに
ヲタ夫「も・・・ももクロ?」
とこたえると、男性は頷き、柱の影を指差した。
そこには、
誰も気が付かないであろう扉が、ひっそりと、しかし確実に存在していた。
![ヲタ夫と子育て奮闘記 ~ アイドルオタクの夫を生暖かく見守る妻のブログ ~-秘密の扉](https://stat.ameba.jp/user_images/20100310/00/wotatoissho/bc/f8/j/t02200293_0336044810444913158.jpg?caw=800)
男性「ここから入って、階段を降り、2階へ向かってください。」
どうやらこの男性はイベントスタッフらしい。
言われるがまま、扉をくぐる。
後方では男性スタッフによって扉は閉められた。
渋谷TSUTAYAというメジャーな場所で
そのイベントは密やかに行われているようだ。
奥へと進む前に、現在起こっている出来事を伝える一通のメールをのりこに送信するヲタ夫。
―――――― side のりこ&カズ
「4階へ移動しました」というメールを受け取ったのりことカズはまだ2階にいた。
おかしいな?イベント会場に変更があったのだろうか?
とりあえず登りエスカレーターに向かうと、そこからほど近いところに
ひっそりと「ももいろクローバーCD予約所」があることに気がつく。
それほど大きな看板が掲げられているわけでもなく、呼び込みもない。
数人のスタッフ・関係者で囲まれたその場所は、一種異様な雰囲気を醸し出していた。
ここでイベントをやるの?
でも4階へ移動と言ってるし・・・?
疑問に思いながら、予約会場を子連れでうろうろするのりこ。
その時、再度携帯のメール着信の音が鳴った。
液晶画面を開くと、そこにはヲタ夫の言葉が刻まれていた。
「4階。その扉の奥へは選ばれし者のみ通される。」
―――――― side ヲタ夫
秘密の扉の奥。
一般の客は知らないであろう通路を進んでいくとそこには数十人のヲタが既に列をなしていた。
さっきまでの渋谷TSUTAYAの雰囲気とは、異質!
明らかに異質!
そう、ここに集まっている者たちは、
男性スタッフから外見で「ヲタ」と判定され、
秘密の扉へ通された導かれしヲタ達。
みな、体からヲーラがほどばしっているのがわかる。
お約束会という秘密の感じと、この秘密クラブ風な雰囲気にどんどん高まるヲタ夫。
―――――― side のりこ&カズ
「4階。その扉の奥へは選ばれし者のみ通される。」
暗号のようなメールを受け取り、意味がわからないまま4階へと歩を進めるのりこ&カズ。
そこには既に夫の姿はなかった。
選ばれし者?秘密の扉?
この言葉が意味しているものはなんだろうか?
息子とともに、4階フロアを10分ほどうろついてみたものの、何かが起こる気配はない。
私とカズは選ばれし者ではないということらしい。
断念して、TSUTAYAを後にするのりことカズ。
―――――― side ヲタ夫
後方からも更に試験?をパスした選ばれしヲタ達が集まってきた。
通路に息をするのも苦しい程のヲーラがたちこめた頃、
イベント開始時間時刻になる。
ドキドキしながら待つヲタ夫。
しばらくすると列が進み始める。
ももクロメンバー6人と並んでいるヲタが小指と小指を絡ませる、
普通の生活ではちょっと見ることが出来ない特殊な風景。。
とうとうヲタ夫の順番になる。
ヲタ夫「はい!(っていうか、楽しくって仕方ないよ。ニヤニヤ)」
(キメェ。)
しおりん「毎日、”たまちゃんたまらなーい”って言ってください。」
(彼女の名前は玉井詩織なので、たまちゃん・・・だそうです。)
ヲタ夫「たまちゃん たまらな~い。」
(キメェ。)
ヲタ夫「毎日聞いてます。」
(嘘つけ。)
ももか「新曲の打つ振りの所で、撃たれたら倒れる振りをしてください。」
ヲタ夫「了解。」
ももか「じゃあ、練習しますよ。バーン」
ヲタ夫「う・・・ぐふっ!」
ももか「わー。じょうず~。」
ヲタ夫「え?そう?テヘッ。」
(超、あしらわれてんじゃん・・・。)
ヲタ夫「な、なんで?」
あーりん「私が食べたいから。」
(じゃあ、自分が食っとけ!)
れにちゃん「風邪を引かないように、帰ったら手洗いうがいをして
来週も絶対来てください。」
ヲタ夫「はいっ!」
(れにちゃんが珍しくアイドルらしいことを!?)
6人全員と握手・・・ならぬ、指きりが出来て大々々満足だったヲタ夫。
その後、また秘密の通路からら1階へ抜けるよう指示される。
この土日・・・渋谷TSUTAYAにいた一般客のうち、
アイドルイベントを行っていたことを知っている人はほとんどいないだろう。
渋谷TSUTAYAというメジャーな場所でイベントをしたい!というももクロスタッフ側の思惑と、
おしゃれな店舗を売りにしているから、ヲタの行列・イベントの様子を一般客に見せたくない!という渋谷TSUTAYA側の思惑。
双方の希望を見事合致させた、
これはいわゆる
完全犯罪が成り立った瞬間であった。
この巧妙なトリックは、松本清張や西村京太郎も考え付くまい。
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私と息子はデパートのおもちゃ売り場で待っていたのですが、
イベントが終わったヲタ夫がやってきて
「小指の臭いを嗅いで?」と、私の鼻元に小指を押し付けてきまして。
「は?な、なんで?」と聞くと
「あかりんと握手すると、いつもいいにおいがするから嗅がせてあげようと思って。」
ある意味、ヲタ夫なりの親切らしい。
仕方なくにおいを嗅ぐが
無臭。
「何も臭いなんてしないけど?」
というと
「あかりんの臭いがするでしょ?!」
と。
それ、完全に妄想臭だろ、と。
帰ってから
「れにちゃんと約束したから手洗いうがいをしないとだけど、
したら、あかりんのにおいが取れちゃう・・・。」
とつぶやくヲタ夫を一蹴したのはいうまでもない。