この記事は
「私たちの馴れ初め ~電車男を超える感動のラブストーリー~?① 」
「私たちの馴れ初め ~電車男を超える感動のラブストーリー?② 」
「私たちの馴れ初め ~電車男を超える感動のラブストーリー?③ 」
「私たちの馴れ初め ~電車男を超える感動のラブストーリー?④ 」
「私たちの馴れ初め ~電車男を超える感動のラブストーリー?⑤ 」
「私たちの馴れ初め ~電車男を超える感動のラブストーリー?⑥ 」
「私たちの馴れ初め ~電車男を超える感動のラブストーリー?~⑦
」
「私たちの馴れ初め ~電車男を超える感動のラブストーリー?~⑧ 」
「私たちの馴れ初め ~電車男を超える感動のラブストーリー?~⑨
」
の続きです。
とうとう「10」まできてしまいました。
収拾付かなくて自分でもどうしたらいいかわかりません。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ヲタ夫とC子が散髪をしていた頃。
のりこは法事に参加していた。
気が付くと、携帯にメールが届いていた。
C子からだ。
C子「ヲタ夫君と美容院に行ってきたよ。
すっごくかっこよくなったから、期待してて!
髪色もかなり明るくして、今風の髪型になったから!
ヲタ夫君、いい人だし、真剣に考えてあげなよ~。」
とのこと。
ふーん。
あのオタクがかっこよくなってるなんて、全然信じられないけど・・・。
そんな風に考えながら携帯を閉じる。
法事を終えて家に付いた頃。
今度はヲタ夫から電話がかかってきた。
ヲタ夫「もしもし、のりこさん?
俺、髪の毛切ってかっこよくなったよ!」
私「へー。ふーん。」
ヲタ夫「な、なんで興味なさ気なの?!」
私「だって、実際興味ないし。(´∀`)」
ヲタ夫「ひ、ひどい!!」
私「ははは。」
ヲタ夫「で、新しく生まれ変わったオレを是非見せたいから
今日、これから会おうよ!」
今日これから?
私「え~やだ~。めんどくさ~い。」
ヲタ夫「めんどくさい? Σ(゚д゚;)」
私「だって、今日は一日法事で、今帰ってきたとこで、すごく疲れたんだもん。」
ヲタ夫「どうしても、ダメ?」
私「どうしてもダメ。」
ヲタ夫「・・・・・・・・・・・・・・・・じゃあ、仕方ない。
明日の朝、出勤前に
のりこさんの家の最寄り駅まで行くから、
少しでいいから会ってくれる?」
私「え~?うちの最寄り駅まで来るの~?
方向違うじゃん。」
ヲタ夫「大丈夫。少し早く家を出るから!」
私「っていうか、今度の土日でよくない?」
ヲタ夫「ダメ!一刻も早く新しい俺を見てもらいたいから!
じゃあ、○○駅で、待ってるからね!」
私「まぁ、別に待ってたければ、いいけどさ~。」
ヲタ夫「じゃあ、明日を楽しみにしててね!」
というわけで、ヲタ夫の押せ押せ電話により、翌日の出勤前に会うことになった二人。
(この頃になると、本社での研修は終えてそれぞれの別の勤務地で働いていたのです。)
翌日、朝。
普段どおりの時間に駅へ向かう私。
あのオタクが本当にかっこよくなってるなんて?
信じられないなぁ。
でもC子もかっこよくなったって言ってたし。
ちょっと楽しみかも。
そんなことを考えながら歩いていると、駅に到着。
すると、背後から
ヲタ夫「のりこさん!」
声をかけられる。
ふりかえると、そこには
今風のイケメン!
・・・・・・・・・・・ではなく
パイナップル?
という風なシルエットの
人として斬新なフォルムを施したヲタ夫だった。
ヲタ夫「おはようございます!」
はにかみながらも元気に挨拶してくるヲタ夫。
私「・・・・・・・・・・・・お、おはよう・・・・・・・ございます。」
ヲタ夫「どう?」
私「いや・・・・・どうって言われても・・・・・。」
言葉が見つからない(・_・;)。
ヲタ夫「ちょっとね~
セットが難しくって。
おかしいんだよね~。
美容院のワックスを使えばあの髪型が再現できるはずだったんだけどな~。」
私「そ・・・そうなんだ(^_^;)。」
相変わらず言葉が見つからない(+_+)。
ヲタ夫「でも、いいでしょ?変わったでしょ?」
私「う・・・ん。変わったパイナップルだね。」
ヲタ夫「え?パイナップル?」
私「いやいや・・・なんでもないの。こっちの話(^o^;)」
ヲタ夫「?」
私「・・・(^∇^;)・・・・・・・・・・。」
ヲタ夫「えっと、あんまり引き止めちゃうと、遅刻しちゃうよね。
じゃあ、仕事頑張ってね!」
私「パイナップル君・・・いや、ヲタ夫君も頑張ってね。」
お互い手を振って別れた。
のりこに新しい髪形を見せることができたことで
満ち足りた気分になって勤務地へ向かうヲタ夫。
勤務地に到着する頃には、
少しへたったパイナップルになっていた。
ヲタ夫「おはようございます!」
元気よく朝の挨拶をしながら、職場に入っていくと
同僚M「おはよう・・・っていうか、その髪、どうしたの?」
ヲタ夫「ヘヘヘ。どう?」
同僚M「いや・・・どう?っていうか・・・とりあえず、その色はまずいんじゃないか?」
ヲタ夫「え?色がまずい?」
同僚M「だって、うちの会社ってエンジニア集団とかいいながら
意外と、服装とか厳しい社風じゃん?」
ヲタ夫「え?そんなにヤバイかな?」
同僚M「絶対、明るすぎるって!」
そんな話をしていると、上司登場。
ヲタ夫・同僚M「おはようございまーす。」
課長「おはよう・・・・。!?」
ヲタ夫を見るなり、軽く飛び上がって驚く上司。
課長「ヲタ夫君!その髪の毛は・・・どうしたんだっ!?」
ヲタ夫「いや・・・ちょっと、イメチェンっていうか(o^-')b」
上司の顔色が見る見る変わっていく。
課長「イメチェンだって?
その髪色は、いくらなんでも、会社として許可できないよ!」
ヲタ夫「∑(゚Д゚)」
課長「明日までに、必ず!必ず!
その髪色を元に戻してくること!いいな?(`Δ´)」
ヲタ夫「・・・・・・・・・はい。」
今まで、中学や高校の学生時代を含む一般生活において
髪型や服装の注意など受けたことがなかったヲタ夫。
ショボーン(´へ`。)
一日ブルーな気分で就業時間を終え、帰宅。
とりあえず、髪色を戻さないといけないんだよな・・・
カットとカラーリングで14,500円もしたのに・・・
重い足取りで薬局へ向かう。
ヘアケア用品のコーナーをうろうろしていると
ヲタ夫の目にこんなものが飛び込んできた。
1日髪色戻しスプレー。
説明文を見てみると、
これをかければ、たちまち自然な黒色の髪になり、
しかも、シャンプーで落とせるとのこと。
ふむ。
会社に行く時はこれをかけていけば、
OFFの時は、今の髪色でいられるってことか!
なかなか画期的な商品発見!(-_☆)キラーン
迷うことなくスプレーを手にレジに向かうヲタ夫。
次の日の朝。
頭に満遍なく黒色スプレーを吹きかけ
出勤。
が、このスプレー
シャンプーで簡単に落ちるというふれこみだったが
擦ったり、水(汗)でも簡単に落ちる仕組みだったのだ。
そのため、会社につく頃には
髪色の黒色は落ちかけ、
黒い汗をかき、
スーツやYシャツが黒ずんだ状態に。
ヲタ夫「お・・・おはようございま~す。」
そんな状態のまま入っていったヲタ夫。
それを見つけた上司。
にっこり笑顔で
課長「ヲタ夫君・・・ちょっと会議室で話そうか(・∀・)」
言われるがままに、上司の後ろについていく。
真夏なのに、少しひんやりとした会議室に着くと
課長「ヲタ夫君。
会社、辞めたい?」
え?!( ゚ ▽ ゚ ;)
ヲタ夫「いやいやいや・・・
そんな、辞めたいなんて、全然。」
ブンブンと首を振ると
課長「会社としては、その状態の髪型ではね、
来て欲しくないわけ。わかる?」
ヲタ夫「(((( ;°Д°))))」
上司の予想外の言葉に震えるヲタ夫。
課長「とりあえず、その状態の君に用はないから。」
ヲタ夫「(((( ;°Д°))))」
え?ってことは・・・・クビ?!
課長「今日は、とりあえず、
本社に戻って頭を冷やして。」
ヲタ夫「はぁ・・・本社・・・?」
課長「そう。そして、明日もその髪の毛で来たら・・・
辞めてもらうから。」
ヲタ夫「∑(゚Д゚)」
というわけで、出社して数分で本社で頭を冷やすように告げられたヲタ夫。
その日は、本社で過ごし、
帰り道のコンビニで黒のヘアカラーを購入、家に帰って即カラーリングを決行。
14,500円のカット&カラーは2日間で幻と消えたのだった。
空回りなパイナップルに乾杯。
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前回の⑨の記事で「イケメンになったヲタ夫」と書きましたが
本人がそう思っているだけで、
髪を切ったところで実際イケメンにはなっていない・・・と思われます
というのも、私も、美容院でセットされた姿をみていないので
本当にかっこよかった?のかもわからないのです。
ちなみに、
メガネと髪型改造計画により、現在手元に残っているものは
2日しか使わなかったWAXのみ。
カピカピだけど、なんとなくとってあります。
え?メガネもあるだろうって?
メガネは、ほら、なくしたから・・・(こちら
の記事参照)