結婚式を直前に控え、一人旅に出かけたまま帰らぬ人となった最愛の娘に贈る、「恵理子へ」。
読んでいて筆者の父親としての愛を強く感じ、また、恵理子さんの逞しさがとてもうらやましくもありました。
大学卒業後50を越える国々をバックパッカーとして旅をした恵理子さん。
行きたい国へ気の赴くままに出かけて行った光景が目に浮かびます。
偶然にも恵理子さんは私と同い年。
会社こそ違いますが、海外への憧れを抱き電気メーカーに就職したことに共感を感じました。
しかし、歩んだ道は全く違っています。
自分という存在を十分に発揮して生きた彼女と、何かしたくても何一つ達成していない私。
未だにもどかしさを感じたまま、ただ時が過ぎるのを眺めている。
こんなにもダイナミックで大胆な生き方があるんだという驚きと、いつも保守的になってしまう自分に対するみじめさを感じました。
いつか私も、かばん一つ背負って見知らぬ国へ飛び立てる勇気を持ちたいと思います。
恵里子へ―結納式の10日後、ボリビアで爆死した最愛の娘への鎮魂歌