「日本はもう立ち直れないかもしれない」
の一言で注目を集めたシリコンバレーで企業家として働く渡辺千賀さんのブログ。
http://www.chikawatanabe.com/
20年後の日本を以下のように予測する。
1.ベストケース
一世を風靡した時代の力は面影もなく、国内経済に活力はないが、飯うま・割と多くの人がそれなりの生活を送れ、海外からの観光客は喜んで来る(フランス型)
2.ベースケース
貧富の差は激しく、一部の著しい金持ちと、未来に希望を持てない多くの貧困層に分離、金持ちは誘拐を恐れて暮らす(アルゼンチン型。あの国も19世紀終わり頃には「新たな世界の中核を担うのはアメリカかアルゼンチンか、と言われたほどだったんですけど・・・・)
3.ワーストケース
閉塞感と絶望と貧困に苛まされる層が増加、右傾化・極端で独りよがりな国粋主義の台頭を促す。
未来を担う若者に勇気を出して日本を飛び出して海外に活躍の場を広げようと呼びかけている。
同じ内容のメッセージを、かつて日亜科学工業で青色発光ダイオードを発明し、
現在はカリフォルニア大学サンタバーバラ校で教授を務める中村修二さんの本の一説に読み取ることができる。
中村さんは徳島の小さな研究所の1室で20年をかけて、20世紀中は実現が不可能と言われた青色発光ダイオードの発明と実用化を成し遂げた。
日本社会を「永遠のサラリーマンを大量に作り出す風土」と警告し、科学者になりたい、音楽家になりたい、という子供の夢を小・中・高・大学と、教育を受けていくにつれ、その思いを摘み取り、しだいにサラリーマン社会へと洗脳していると表現する。
痛烈な日本批判の裏側に、希望のない未来に不安を抱く若者に対する熱いメッセージが込められている。
「海外に留学したい」この言葉を発することで、家族、友人に多少なりとも異端児のような感覚を持たせたのではないかと不安になったりしたこと、留学を決意した人にとってはわかるはず。
新卒で大企業で働いて20代のうちはがむしゃらに突っ走って、30代になったらマネージャになって、結婚して子供を持って広い家を買って幸せな家庭をもって・・・
そんな定められたレールから外れることを、「出世をあきらめる」とか、「後戻りができなくなる」とか、「キャリアから外れる」とか、そんなマイナスイメージでしか受け止められないことを本当に残念に思います。
私たちに与えられたたった一度きりの人生を精一杯生きるために、引かれたレールの上を歩く以外にもっともっといろいろな道があることを知って、子供の時の夢をいくつになっても追い求められるような、そんな日本人がもっともっと増えるといいなと思う。