ソルフェリーノの戦い | 大学受験の世界史のフォーラム ― 東大・一橋・外語大・早慶など大学入試の世界史のために ―

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ソルフェリーノの戦い

<ソルフェリーノの戦い>

ソルフェリーノの戦い」は,第2次イタリア独立戦争中の1859年6月,イタリア北部ロンバルディア地方のソルフェリーノにおいて,フランス・サルデーニャ連合軍とオーストリア軍との間で行われた戦闘である。

第2次イタリア独立戦争(イタリア統一戦争)

19世紀後半のイタリアでは,サルデーニャ王国の主導による解放と統一の運動が進められ,オーストリアとの対決が行われることになった。

サルデーニャ王国の首相カミッロ・カヴールは,オーストリアとの戦いに先立ってフランスのナポレオン3世との間でプロンビエールの密約を結び,翌1859年の1月には正式な同盟を成立させて戦闘の準備に着手した。両国の動きを受けてオーストリアは最後通牒を発したが,サルデーニャはこの要求をはねのけ,同年4月,サルデーニャ・フランスとオーストリアとの間で第2次イタリア独立戦争イタリア統一戦争)が開始された。

開戦後,戦局はサルデーニャ・フランス側の優位に進み,6月上旬に両軍はロンバルディア地方の中心都市ミラノを解放することに成功した。

ソルフェリーノの戦い

そして,同年6月24日,イタリア北部ロンバルディア地方のソルフェリーノにおいて,皇帝ナポレオン3世の率いるフランス軍および国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世率いるサルデーニャ王国軍と,皇帝フランツ・ヨーゼフ指揮下のオーストリア軍との間で決戦が行われた。

この戦いは,両軍それぞれ10万を超える大軍と大量の近代的兵器が投入されて熾烈な戦いとなったが,フランス・サルデーニャ側が勝利を手にしてオーストリアを撤退に追い込んだ。

このソルフェリーノの戦いの結果,サルデーニャはロンバルディアを解放して,イタリア解放の大きな第一歩を踏み出すことになった。また,凄惨な戦闘と膨大な犠牲は人々に衝撃を与え,スイス人実業家アンリ・デュナンによる国際赤十字社の設立にもつながることになった。