地方の虐殺記念館からの学びとルワンダの地方都市で平和学を教える大学教授 | 高校生単独世界一周バックパッカー

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現役高校生が学校を休学して、世界一周の旅へ出ちゃいます!
その中での出来事を記すブログ。

こんにちは!
いつもブログを読んで下さりありがとうございます。
(世界一周ブログランキングただいま9位です。)

さきほど、このブログを全て書き終えたのに…PCの充電切れになり、また一から書き直しです。
実は今日、寝袋を前に宿においてきてしまい、もうよいことがない…泣


さてさて、今回は「ルワンダ大虐殺の地方のメモリアルセンター」と「ルワンダの地方都市で平和学を教える大学教授」についてお話ししたいと思います。

ルワンダ大虐殺とは何?という方は、「コチラ」から僕の書いた記事をご覧いただけます。


ルワンダに来てルワンダ大虐殺について知ろうと思った方は、たいていは首都・キガリの記念館だけ行くことが多いのではないでしょうか。

でもルワンダには国レベルだったり、群レベルでのメモリアルセンターがいくつもあり、それぞれで展示の方法が異なります。

僕はキガリを含めて3つに行ったので、地方の施設を紹介したいと思います。

まず、こちらは首都・キガリから車で1時間ほどの「ミャマタ」という地方都市の施設です。
ミャマタは全開に紹介した「職業訓練校」のあるところです。

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ここの特徴は実際に施設自体が虐殺で使われた場所であるということです。

もともと協会出会ったこの場所は、キリスト教徒であるルワンダ人にとっても神聖な場所であり、ここでの殺人など考えることもできませんでした。
よって、多くの少数派「ツチ族」はこの場所に避難してきます。

しかし、多くのツチ族が避難して閉じこもっていることにしびれを切らした多数派「ハツ族」は、とうとうここを襲撃したのです。

その時の名目は「ここに飾られているマリア様の像も鼻が低く背が高くて、ツチ族の容姿に似ている。だからマリア様もツチ族なのだ」というものだったそうです。

そして避難していた1万人もの人がここで亡くなります。

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教会内にはここで亡くなった人々の衣服が残っています。

男性の服から女性の服、子供や赤ちゃんの服までありました。


そして、この地下には頭蓋骨や各骨などが保存されています。

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地下には降りることもでき、両側に並べられた骨たちの間を通ることもできます。

僕がギリギリ通れるくらいの狭い通路の両側に、裸の頭蓋骨などが並んでいるのです。

僕は怖くて通ることができませんでした。


キガリなどのパネル展示とは異なり、ここでは多くの人が亡くなったという事実と、人の死を考える機会を得ることができます。




そして、こちらはキガリから車で2時間半の「フイエ」から、さらに30分行ったところにある施設。

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元学校だという校舎の中には、大量の半白骨化した遺体がならべられていまう。

僕もこのような展示を見たのは初めてなので表現に困りますが、石灰のようなもので骨などを固めてありました。

いつもはバラバラになっている骨が人の体のままで保存されており、髪の毛や皮膚のようなものまで残っているものすらあります。

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人の死というものや、実際にこの人が生きていたのか…と様々な思考が頭の中をめぐります。



そんな「フイエ」で、「平和学」を教えているという佐々木先生のお話を伺ってきました。

先生はここでルワンダ人やコンゴ人、ウガンダ人などを対象に「平和学」を教えています。

「平和学」とは紛争解決など平和についての歴史や対応方法などを学ぶ学問であり、ここでは「ケーススタディー」を使って授業することが多いようです。

ここに留学をしに来ている日本人大学生の方の紹介で、佐々木先生を紹介していただきました。

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(フイエにあるルワンダ最大の教会)


佐々木先生がここで授業をする理由。

それは「まだルワンダに虐殺再来の可能性があるから」だと、お話を伺っていた思いました。


この国では。隣人が自分の家族を殺した人であったりします。

民族関係なく生活しているように見えても実際は、「あいつはツチ族だから関わりたくない」「ヤツは八族だから話したくない」などという民族感情の残る人も少なくはないようです。

例えば2017年に大統領選挙があります。
ここずっと大統領を務めてきた方が、3連続当選できないという憲法によって、次は新しい大統領が誕生することになります。

その大統領の出身民族をめぐって争いが起きる可能性もあります。
また、その大統領は少数派出身で、3連続当選できないという憲法そのものを変えて再選しようとしている動きもあります。これに対する反発もあるかもしれません。

その政治的な争いに絡んで、民族対立が表面化する可能性があるのです。



その有事の際に知識があって活躍できる人材を、今のうちに輩出できればそれに対する予防になります。

また、この「平和学」の卒業生を集めた同窓会のようなコミュニティーを作ることで彼らの連携した取り組みにも期待できます。

学生はNPOなど草の根の活動などと絡む機会もあり、そういった分野の事情を知っていたり、その分野に勤める学生も増えることでしょう。


つまり、可能性の捨てきれない大惨事の前にこのような「人材育成」や「コミュニティー形成」という形で予防しようというのです。

非常に興味深い話だと思いました。


領土は小さいのに、学べば学ぶほど面白くなるルワンダ。
ルワンダでの学びの日々はまだまだ続きます。





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