バックパックとテクテク。 -8ページ目

バックパックとテクテク。

ずっと憧れていたバックパッカー。2014年3月からマレーシア・クアラルンプールからスタートして、トルコはイスタンブールを目指します。旅のワクワクを届けられますように。バックパックと一緒に、テクテクいろいろ見てきます。

140427 19:46 旅の日記より

世界遺産巡りを楽しんだフエともお別れ。8時にフエのバスターミナルを出発して、国境のLao Baoに寄って、ラオス南部のサワンナケートへと向かう。バスのチケットは400,000D。今回のバスは人を何だと思っているんだ!と思ってしまう程の荷物の積み具合。隣に座ったアメリカ人が「これは人を乗せるバスなのか、それとも荷物を乗せるバスなのか、え?どっちなんだよ!」と運転手に愚痴を言う始末。足元にはどの席にも水の箱が大量に積んであるし、バスの一番後ろは荷物の山…。バスの下の荷物入れは既に売り物などの荷物で一杯だった。

あまりにも山積みの後ろの荷物。一度急ブレーキをした時にスーツケースが転がり落ちてきて頭をかすめた。やれやれ。けれど通路に置かれた大きな麻袋に脚を投げ出して寝っ転がるような形で移動できたので、そこまで厳しい移動でもなかったのだけれど。

バスは17:30頃にサワンナケートのバスターミナルに到着。タイ国境行きのバスも一応調べて、(55,000Kip、650円くらい)歩いてホテルのあるエリアへと向かう。そして歩いているうちに何かがおかしい、と思い始めた。

トゥクトゥクやタクシードライバーから一切声を掛けられないのだ。ベトナムではしつこい程声をかけられて飽々していたのだけれど、ラオスのドライバーはチラっと僕のことを見るとすぐに新聞に目を戻したり、煙草をふかしながら空を眺めたりしている。ここに1人ベトナムのタクシードライバーがひょいとやって来て仕事を始めたなら、彼は相当ボロ儲けなのでは?

ラオスではタイバーツが普通に使える。到着した頃にはもう両替所も閉まっていたので、ベトナムドンを両替していなかった僕はどうしようかと困ったけれど、タイバーツ使える?と聞いたら普通にいいよー。とのことで財布に3000B程入っていた僕は随分と助かった。

カンボジア、ベトナムと周ってきて、ラオスに入国して気付いたもう一つのこと。猫が多い。タイでは本当に良く猫を見つけていて、時には「猫の餌のために寄付をお願いします」なんていう募金箱を目にしたりしたのだけれど、カンボジア、ベトナムではほとんど猫を見なかった。久しぶりにのんびりとした猫の姿も見て、ほっと一息。何もない街だけれど、のんびりしていること。それだけで随分と僕は幸せな気持ちになった。


え、ここに座るの?マジ?って思いましたが現地の人は普通にダンボールに足を乗っけてくつろぎます。


超狭い…と思ったけれど通路へ足を伸ばせるので意外と快適?こういう時、小柄でよかったなーって思います笑


ブゥーン、というバイクの音と、鳥のさえずり。穏やかな街です。


屋台で見つけた美味しそうな焼き鳥!ダイナミック!


そんなわけで早速注文。ご飯はこちらではもち米が主流のようです。


なんだかこの香り、夏祭りのような気持ちになります。焼き鳥ごちそうさま!


街中でよく見る光景。木の根本に、たくさんの仏像やお供え物がありました。

140425

ホーチミンを離れ、ダナンに列車で到着し、それからバスでフエへと移動。僕はベトナム最後の王朝があった街へとやって来たのだ。

ベトナムのバイクタクシーの勧誘は激しい。タイやカンボジアでは「歩くからいらない」と言えばなんとかやり過ごせたけれど、ベトナムは違った。「いらないよ」と言っても「ちょっと待って、これを見て」と日本語で言ってバイクのシートの下の荷物入れから今までの顧客からのメッセージが書き込まれたノートを見せてくる。「この人なら安全!運転も丁寧だし、行きたいといったところに連れていってくれます」と書かれた日本人旅行客のメッセージ。僕も一度、「なるほど。本当に騙されないのか試しに乗ってやるか」と思いホーチミンで一度乗車したのだけれど、案の定ボッタクってきた。金額は特別書かないけれど、結構精神的に参ってしまうような金額だった。

フエでも状況は同じ。バスを下車すると、同じ手段でバイタクの運転手が声を掛けてくる。もう勘弁してよ、と思った。けれどフエでの世界遺産であるいくつもの帝廟(ていびょう、天子の霊が祭ってある建物)を周るためには絶対にバイタクに乗らなければいけないのは明白だったし、それと同時に、このままボッタクられた印象だけが残るとベトナムが嫌いになってしまうと僕は考えて、ドライバーと交渉をする。安い宿にとりあえず連れて行ってほしいことと、それで僕が満足したならば明日帝廟を回ってほしいということ。値段交渉を乗車前にこなして、連れていってもらった宿も良かった。「もう一度だけ、ドライバーを信じてみるか」と思って翌日のフエの帝廟周りを200,000Dで依頼した。

時間通りにドライバーが宿にやって来て、フエの観光スポット巡りが始まった。最初に訪れたのがカイディン帝廟。ここでカイディン帝廟とミンマン帝廟、そして阮朝王宮に入場できる回数券を180,000Dで購入。

カイディン帝は1916年から1925年に即位していた阮朝12代皇帝で、当時ベトナムはフランスに統治されており、その中で西洋文化を受け入れた皇帝であったそう。

広い階段を登り、カイディン帝廟訪問。最初に左右に並んだ石像が目に飛び込んできた。もう少し奥へ進む。コンクリートで作られた帝廟の中は美しく装飾されて、中央には金色のカイディン帝の像が設置されていた。陶器の欠片で作られたモザイク装飾はバンコクのワット・アルンで見かけたものに近い印象を感じる。

次に訪れたのがミンマン帝廟。ミンマン帝は1820年から1841年に即位した阮朝2代皇帝。この帝廟は1840年から1843年にかけて建設されて、カイディン帝廟よりもずっと広く、敷地は28ヘクタール。敷地内には大きな池があり、それに囲まれた最深部にはミンマン帝のお墓がある。建物の多くが中国風で、カイディン帝廟と違った印象を受けた。敷地内には多く木の下にベンチなどが設置されており、そこでゆっくりするも良し。随分と敷地が広かったので、のんびりと歩いて見まわることが出来る。

ミンマン帝廟の後には途中でベトナム戦争時の米軍とベトナム共和国軍によって使用されたトーチカに寄ってもらった。フエはベトナムの中部に位置していることもあり、解放軍と米軍・ベトナム共和国軍が激しい戦闘を繰り広げた場所でもある。フエ市の真ん中を流れるパフューム川が見下ろせる丘で、そこからの景色は今はとても穏やかで、疲れを忘れさせる眺めだった。

パフューム川も見下ろしてのんびりとした後に訪れたのが、絵葉書や扇子によく描かれているフエの象徴的な建物であるティエンムー寺へ。8角形7層の塔が最初にあり、表面に書かれた漢字を見ると中国の文化を感じ取ることができた。その奥には釈迦が祀られたダイフン寺がある。ティエンムー寺は入場無料なので、回数券はここでは使わない。

途中バイタクの運転手のベトさんと昼食を挟んで、最後に阮朝王宮へ。1804年に建築が始まって、ミンマン帝が即位していた1833年に完成。600m四方の敷地の中には150程の建物があったらしいが、今は自然災害やベトナム戦争の影響で多くの建物が破壊されて、瓦礫が散らばる場所も多く見られる。それでも敷地内の建物の屋根は美しい黄色をしていて、それを見ていると昔にはここにもっと多くの建物があって、王朝の中心になっていたのだな、と思ったのであった。今も復元途中の建物も多く、また王朝に関する資料も多く展示されている。

バイクの運転手に疲れただろうから、ビールを飲んでマッサージに連れていってあげるよ、と言われたけれど随分と疲れていたので一緒にビールを3本だけ飲んで、宿に送ってもらいフエの帝廟巡りの一日が終わった。

カンボジアの時同様、バイタクのドライバーと1日共に過ごすというのは、なかなか楽しいもの。ローカルのレストランに連れていってもらった時の春巻きは、本当に絶品だった。彼に10000Dのチップを含めた2100000Dを渡して、宿で随分と早い時間に眠りについたのであった。


3ヶ所を回れる回数券。


カイディン帝廟の入口から。

カイディン帝が祀られている建物。装飾がとても綺麗だった。


陶器を使った装飾。


ミンマン帝廟入口。なかなか味のある門。


ミンマン帝廟の中のスンマン寺。敷地内には他にも多くの建物がある。


ジャックフルーツの木。


途中でノンラー(ベトナムの帽子)を制作している場所があって、寄ってもらった。フエはノンラーの生産でも有名で、葉の間に切り絵を入れて模様が浮かび上がるようになっている。


ベトナム戦争時のトーチカ。


ティエンムー寺にて。この塔は先ほどのノンラーにも描かれていた。


綺麗な芝生と、対象に配置された木々。ティエンムー寺。


途中でランチ。美味しかった!2人で70000D。


旧市街へと続く道。ここから王宮へと向かう。


阮朝王宮にて。圧倒的な広さ!


当時の町並みの模型や


再現映像も上映されていた。


1日お世話になりました!ベトさん、ありがとう!

140423

ベトナム4日目、冷房がバッチリ聴いたカフェで良く過ごしたホーチミンから、ベトナム中部のダナンという街に移動することに。移動の目的は、ラオスのヴィエンチャンを目指すこと。ベトナムの首都である北部ハノイにも行ってみたかったけれど、いずれにせよ陸路でラオスに入るとなるとベトナム中部に行かなければいけなかった。オーストラリアへの渡航まで20日を切り、今回はハノイは諦めて、ベトナムは中部まで。それからラオスに入ろうという旅程だ。

移動方法はバスも考えたけれど、せっかく列車でアクセスできるというので今回は列車で移動することに。そんなわけで今回の記事はベトナムの列車の乗車方法について。

僕が滞在していたデタム通りからサイゴン駅(ホーチミンの旧名はサイゴンで、駅の名前はまだサイゴン駅/Ga Sai Gonのまま)までは5㎞弱だったので、せっかくなので歩いて駅へと向かった。タイ、カンボジアに比べてベトナム語はアルファベットを用いているのでなんとなく分かって歩きやすい。購入する予定の切符は特急で、座席が無くなる可能性もあったので、前日に駅へと向かって切符を購入することに。


駅近くの標識。GA SAI GONというのがサイゴン駅。

うだるような暑さの中時々カフェで一休みしながら歩く。そしてやっとサイゴン駅に辿り着いた。駅の構内は冷房が聴いていて随分と快適。Wi-fiが繋がるロッテリアなども入っていて、時間を潰すのも大丈夫そう。チケットを買いたいのだけれど、なにやらカウンターの頭上には整理券番号のようなものが表示されていて、どうやらどこかで整理券を手に入れなければならないようだ。警備員に整理券はどこにあるか尋ねると、すぐとなりに発券機が設置されていた。ボタンを押すと紙が出てくる。この番号を待っておけばいいわけだ。


サイゴン駅。多くの旅行者の姿も見られた。

これが整理券の発券機。英語表記ではないので、最初は見つけられなかった。

待つこと40分ほど。やっと自分の番が周ってきて予め料金表で確認しておいたハードベッドの寝台のチケットを購入。安いほうがいいと思い、3段ベッドの一番上(T3)を選択。854,000Dを支払って、チケットがやっと手に入った。いよいよ明日は初の列車の旅。ベッドの上から僕はのんびり音楽を聴きながら読書をし、時に車窓からのどかなベトナムの田園風景を眺めて考え事をするのだ。なんて素晴らしいのだろう!


サイゴン駅から各駅への特急列車の料金表。単位は1000D。


手に入れた切符。綺麗に印刷してあって、出発の日付、時刻、車両番号、部屋番号、ベッドの位置が書かれている。

チケットを手に入れた翌日の夜19:00。サイゴン駅にてミネラルウォーターとポテトチップスを購入して、ついに乗車。初の列車の旅に、胸は踊った。…けれど、部屋に着いた途端に衝撃の風景が。

とにかく狭い。そして暑い。3段ベッドの上からは景色が一切見えない…。ベッドから天井までの幅は1mも無く、大体70cm~80cmといったところ。エアコンが天井に付いているけれど、完全に僕をスルーして、下へと風が流れていく。これで18時間、移動を続けるというのか…。

僕はとにかく寝た。寝て、寝て、トイレに行って、また寝た。景色を楽しむ余裕も無いし、とにかく暑いので動きたくない。今までの移動で一番ハードだったかもしれない。シーツと掛け布団、枕があってそれは全て清潔だったけれど、掛け布団なんて使えたものじゃなかった。それから枕元を時々小さなゴキブリが駆けまわる。もう、そんなことどうでも良かったのだけれど。


3段ベッドの一番上。枕元には読書灯も一応あった。

朝方に夢を見た。JR北海道の札幌発、函館行きの特急のグリーン車に乗って、目が覚めると幕の内弁当が緑茶と一緒に運ばれてくる夢。「やっぱり列車移動を選んでよかったなぁ」と夢の中で思った瞬間に目が覚める。相変わらず、天井がすぐ近くにあった。

すでに太陽は昇っていて、もうこんな所にいたくない、と思ってベッドを降りて、通路で景色を眺めることにした。目の前に広がっていたのは美しい田園風景。それから3時間くらいはずっと立ったまま景色を眺めた。少しだけ、気持ちが楽になった。


のどかな風景が広がっていた線路沿い。この風景がなければ、最悪の移動だった。

そんなわけで昼12時にダナンに到着。ダナンに宿泊して、翌日にはラオスに向かおうと思うも、ダナンでは安宿が全然見つけられない。バックパックを背負った人に聴いてみても、「この街は最低でも$15くらいだよ」と何度も言われる始末。どうしようか、と迷っていたらこの街の近くにはフエと言うベトナム最後の王朝である阮朝が存在していた街と、ホイアンと言う古くから交易で栄えた街があることを思い出した。どちらも世界遺産の街。これはダナンから移動した方がいいかもしれない。どちらに行くか迷ったのだけれど、ラオスへのアクセスが楽そうだったので、フエを選択。こんなんなら列車でフエまで行けばよかったよ、と思いつつ、90000Dを支払って現地のシン・ツーリスト・フエでバスのチケットを購入してフエへと向かうのであった…。

随分と散々な移動であったけれど、3段ベッドの1段目か2段目であれば全然心地よさは違ったのだろうと思う。少なくとも一番上よりも広いし、エアコンの風も来る。景色だって見れる。たった少しの値段の違いなので、乗車される方は是非3段目以外をお勧めします…笑