「やるべきことはわかっている。だが、実行に移せない。」

何かの自己啓発本の前書きにある怠け者の嘆きのような言葉だ。
しかし、これはJALの中堅の方、5年目の若手が図らずも言っていたコメント。
主語は、「会社が。」ということ。

2009年末の週刊ダイヤモンドの特集で似たような記事があったので、
それを読んでのコメントなのかもしれないし、
社内で昔から言われていることなのかもしれない。

ちなみに、上記の特集の中で、
日産の代表に就任した当時、カルロスゴーンも似たようなことを言っていたとのこと。

JALの問題点は、ANAとの比較で下記のような点が指摘できる(上記特集などを参考に)。

①機材更新できずコスト高
(簿価が高く、売却すると利益に響き、ほっておいたら整備費がかさみ続ける)
②人件費総額の高さ
(2003年時点でANAの2倍。)
③安売り(旅行代理店へのキックバックなど含め)
(需要予測が機能しない中では実質コストの多くが固定費になり、在庫として抱えられる性質のものではないので安く売りさばく思考になる)
④自前運行での国際ネットワーク

などが指摘されている。

無論、業界構造としてANAなり同業他社にも生じうる要素がほとんど。
それでもANAがそういった事態に(少なくともJALほど)陥らずに済んでいるのも確か。

違いは、

・労働組合
・意思決定が速い(権限と責任の集中)
・顧客重視
・社員に対する徹底的な刷り込み
・PLAN・DO・SEEのSEEの徹底
・信賞必罰
・業務の標準化(属人的な仕事をなるべく作らず、ノウハウの継承などを意識)
・メリハリのある予算

などが挙げられていた。
これ以上の深堀は長くなるのでここでは控えるが、
組織開発の要諦や、現実的な変革の難しさなど様々な教訓がにじむ事例である。
彼は、『私には夢がある』と語ったが、
『私には文句がある』とか『私には問題がある』とは語っていない。

マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの有名なスピーチを引き合いに出し、
物事の捉え方をうまく語った言葉だと思う。
Ella Baker Center for Human Rightsの創設者の言葉だ。

グラスに半分残ったワインを、「もう半分」と捉えるか「まだ半分」と捉えるかという
定番の例えでポジティブシンキングなどが語られるが、
この言葉にはもう少し違ったニュアンスを感じる。

① 行動ベースであること
② 変革ベースであること
③「あるもの」だけでなく、今「ないもの」を見据えている

こんな違いがあるからだろうか。
リーダーの口ぶりには、こういった要素があることが多い。
子ども向けのワークショップのお手伝い(ファシリテーター)をしてきました。

幼稚園児(5歳前後)と小学校低学年50人ほどを対象に実施。
“教科”は「美術」と「理科」で実施・実験をベースに、
生徒さん参加型で行いました。

面白い試みではありましたが、物凄く珍しいものでも特殊なものでもありません。
それでも参加したお子さんや親御さんは、アンケートなどみるとかなり満足していたみたいです。

「貴重な機会でした」
「学校では決して学べないものでした」
「家庭ではできないことなのでありがたかった」

などなど嬉しい言葉ばかり。
主催は私がやったわけではなく、一人の手伝いという立場でしたが、
手ごたえのある時間になりました。

ただ、公教育たる現行の学校がこういったニーズを満たせていない現状が
寂しくもあり、問題だなと思いました。

参加者の皆さんはお子さんを比較的良質な授業で有名な学校にいかせてらっしゃる方が多かったです。
それにも関わらず、学校教育ではそういった学びのニーズが活かされていないと
嘆かれる方は多かったです。

稀に特異な先生や学校があってそういったニーズも満たせているのかもですが、
割合にしたら1%にも満たないのではないでしょうか。

公教育は、ますの国民にリーチして、成長の大切な時期に
長い時間寄り添っているわけです。

それにもかかわらず公教育の場が、義務でしかたなく行っていて、本当に必要なものは
塾や、こういった場で満たしているというお母様が何人かいたのは
税金の莫大な無駄使いであり、多大な機会損失であり、

冷静に考えるととんでもない問題です。

まぁ一面からの論理展開で、飛躍もありますので、
そう簡単な話ではないですが、当たらずとも遠からずな実態ではないかなと思います。