sarplaninac & Kraški ovčar | 世界を旅する求犬道人 大真面目だ‼

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世界中「ヨーロッパを中心」の犬を求めて、夢見る真のスーパードックとの出逢いと、育成に、人生の半分を注ぐ我が儘男の生きざまblog

今日は、旧名イリリアンシープドッグ、現シャルプラニナッツについて、深掘りして書いてみましょう^ ^


シャルプラニナッツ😊 IRON GREYカラー(イエローウルフ)当クラブ、シャルプラニナッツ、BONYの父⬇︎


シャルプラニナッツ😊ブラックウルフカラー

この犬種、日本で知っている方、私のブログを見てくれている方、または、犬図鑑を読み漁っている方、ぐらいではないでしょうか?


そして、シャルプラニナッツ以上にレアなカルストシェパード😊ウルフカラー

sarplaninac &カルストシェパード、旧名イリリアンシープドッグと言う名前で両犬種、同一種とされてきましたが、カルストシェパードは、サルプラニナッツに比べるとボディーサイズは小さい。


Wikipedia引用

1939年に両種はイリリアン・シープドッグの名でFCIに公認犬種として登録された。しかし、両種の愛好家の反対により登録は一時抹消され、1968年にそれぞれが正真正銘の別犬種として認知されて独立し、再登録された。


カルストシェパード、本当にレアです。

スロベニア🇸🇮カルスト地方原産種ですが、旧ユーゴスラビア圏ですら見かける事非常に少ない犬種です。


サイズ的に、シャルプラニナッツに比べると小さいので物足りなさを感じますが、護畜能力は高いと言われています。


私は完全にシャル派ですが、年配者には、カルストシェパードぐらいのサイズが丁度良いサイズかもしれません。


シャルプラニナッツはサイズ的に80Kを超える個体がいます(Sar Tip)←これを知ってる、見た事が有るのは、日本では私だけでしょう😊

私も初め見た時、コーカシアンオフチャルカと見分けが付かず、どっちなんだろと?


尋ねて初めて分かるレベルでした(^^;;


⬇︎この子は体重80kです(Sar Tip)サル.ティプ、シャルティッと発音します。

ほぼマセドニア、現、北マケドニアにしかいないと言われてますが、私が知る情報では東ドイツに同血ファミリーの数頭がいます🇲🇰そして、モンテネグロ、ボスニアにいる事は知っています。

この、Sar Tipは、シャルプラニナッツのデカイ版、意図的にシャルプラニナッツの大きい個体同士で作出されていった事に起源を発します。


一説には、犬のレベルを超えた強さを持ち、ヨーロッパ狼の体長2mに迫る個体にさえ負けない、体力と強さを持ち合わせ、そのサイズはコーカシアンの平均よりも大きいと言われてます。


不思議なのは、シャルプラニナッツとコーカシアンオフチャルカ、この2種の犬種が近縁犬種とされていない事です。


地理的に、ロシアのコーカサス地方とシャル山脈地方、繋がりの無い地域です。


なので、近縁種、親戚種とは考えづらい、ですがこれほど似通っている犬種は少ない。


歴史的に見て、シャルが古いのか?コーカシアンが古いのか?

全く検討がつきませんが、私が推察するに、1914年の第一次世界大戦前後の混乱期、こうした時に互いに連れ帰った犬達による繁殖等で、血が交わった可能性は大いに有ると考えられます。


今から109年前の出来事として考えると、少なく見積もっても約100年以上が経過してますが、犬世界において、シャルプラニナッツほど過酷で数奇な運命を辿った犬種は私が見る限りいません。


2度の世界大戦、その後の旧ユーゴスラビア紛争と、人間が犯した殺戮の歴史を三度も経験し、その中で生き延び繋がって来た犬種として、本当に奇跡の犬で有り、また、戦地から命からがらシャルを連れ疎開した人々の深い愛情にはただただ、リスペクトしか有りません。


この悲しい歴史がもたらすヒストリーに、私は惹かれ、このシャルプラニナッツと言う犬種に大きな興味を持つ事になったんですね😊


シャルプラニナッツに関しては、紀元元年には犬種として存在していたと言う古代史に記されている記録が残されています。


最近になって、犬種達の原血となるその血統の多い少ないは有るものの、必ず限定された血統の中で、血統被りになる同血インブリードが犬種犬種による行き詰まりとして、ブリーダーが突き当たる大きな問題点ですが、それらの濃くなる血の問題として諸外国では、他犬種の血液を導入する事の是非は有りますが、動物学や繁殖学の専門家達の間では、普通になされている事は周知の事実です。


そこで、問題になるのが、どの犬種を導入するか?

これが最大のキーポイントになります。

特に、シャルプラニナッツの様な歴史を持つ犬種に関しては、そのヒストリーを冒さずに、性能を維持し、またその強さを失わない様にしなければなりません。


その一つの例として、日本の土佐犬、アメリカンピットブル、これらは代表的なアウトブリーディングの成功例と言えます。


闘犬は、強さを維持し、かつ、血液を割るという意味では、あらゆるマスチフ種の血液を導入しています。


アメリカンピットブルテリアに関しては、巨大化させる事に注力した結果の大型マスチフ種の導入、それが、結果として成功しています。


勿論細かい事を言い出せば、沢山短所となる事もありますが、だいたいと言う観点から見ると、どちらも成功している例でしょうね^ ^


私は、イタズラにビジネス目的で繁殖はしません。


好きな犬種を、より健康に、少しでも長生きし、逞しさを失わず、強さを失わず、それでいて、犬種の特徴をしっかりと維持した、犬作りをして行きたいなと思うんですね😊


このシャルプラニナッツと言う犬種の魅力を、理解出来る人達に、伝えたい、


ただやみくもに強い犬、バカの一つ覚えの様に見た目重視ではなく、玄人とした発想の元で、犬種を突き詰めて行く、やりたい事のワーキングドッグとして完成させて行く、それらを踏まえた上で、シャルプラニナッツは、今の私には最高の適任犬種であり、最高の素材です。


以上、シャルプラニナッツの紹介でした^ ^


bye😊👋