愛犬の死、何回何度経験しても、慣れないもんです。
症状、血液検査結果、見て伝えられて、ダメな事は分かっている、だけど起きる事の無い奇跡を、淡い期待の中に抱き、もう一度立って欲しい、もう一度食べて欲しい、そう願うばっかりに、延命をしてしまう…結果、もがき苦しみ心臓が止まる…これで良かったのか?本当にこれで良かったのか?と、毎回考えさせられて、後悔して、また同じ繰り返し…
学習能力の無さに自責の念に苛まれ、猛省する
そんな事をエンドレスに繰り返すバカさ加減にうんざりし、本当に犬を飼う資格ないな俺はと、終わる事の無い自問自答に疲れ、そして、また犬達と向き合う
お前達は、まだまだ、少しでも長生きしろよ
オヤジ嫌だよ、死んだら、一杯泣くぞー、声上げてワンワン泣くぞーだから早く死ぬな!!
なんて事をぶつぶつ言いながら犬達の中にいる
楽しい筈の犬、楽しい筈のドッグライフが
それがいつしか使命感のドッグライフに変わっている
犬を最期まで飼うってこう言う事なんだと言う事は分かっている
もうダメだ、後は心臓が止まるまでの最期の時まで寝ないでも傍に最期までいてやりたい
自力で立てなくなって4日、勿論食欲も無い、何を与えても食べない、オシッコの出も徐々に悪くなって行く、刻々と迫る死期、焦りがブリッツとの想い出を連れて来る
…
少しでも苦しまずにいて欲しい、トイレに行っても鼻を鳴らし鳴く…
精一杯首を上げて探す…
ブリッツお父さんいるよ…傍に戻ると安堵の表情を見せる…
オシッコが出ない辛さでもがく、力が入る様にお腹を押さえて後ろ脚を支えてやる…
苦しみが少しでも和らぐ様に身体を摩りながら触る…
腕枕されながら前脚で私との感触を確かめるブリッツ…
遂にオシッコがほぼ出なくなる、そして吐く…
便が出たと思えば黒い…焦りが増していく…
苦しみも激しくなっていくのが分かる…
利尿剤、痙攣止、静脈に入れて少しでも楽になる様にとやるがここまでになると気休め程度か…
息、身体から発する臭いがもう死ぬ間際、死後直後の臭いになる…
もう明日には別れが来るな…
丸4日まともに寝てない…ブリッツも同じ…
ありがとうブリッツ、ごめんなブリッツ…
ずっと話し掛けながら身体を触る…
何度も鼻先と頭で私の顔をグイグイと押しながら確認する…呼吸が大きく速くなる…朝6時過ぎ…
もがく前脚が弱くなる、呼吸ピッチが一段と速くなる…
力入れて抱く…
早く苦しみから解放してやりたいと思う気持ちと、1分1秒でも死なせたくない気持ちが激しく交差する…
ウトウトする…鼻で顔を押しながら呻き声を小さく上げる…前脚に目一杯力が入り伸びる…
ブリッツ、ありがとう…ゴメンな…
心臓マッサージ、やらなかった…
初めてマリノアを飼ったのが約14年前、それから続く血統、最後の子がブリッツこの子でした。
甘えたで、触られ抱かれる事が一番好きで、訓練したいオヤジとは合わず気心が通わない…短気な私は時に冷たく時に怒る、どんどん内気になるブリッツ
有る時、私の顔を見る表情に怖気付いている事に気がつく、ゴメンな、そんなつもりじゃないよ
ブリッツ、お前は凄い血統だぞ、バリバリなんだぞ、自信持て、怒らないから…
だけど、最後まで訓練は出来ずに終わった…
でも、時折見せる高いポテンシャル、ブリッツにしか出来ないであろう動きのプロテクション!!
才能豊かな動きの中に、デコイ、ヘルパーから反撃されないポジションに回る天性の防衛能力、
たまに見せてくれるそんなブリッツの才能を見るだけで満足を与えてくれました。
ですが、これが私のブリッツへの罪です。
満足に沢山連れ出してやらずに、長所を伸ばす等と言う綺麗な言葉で誤魔化し、愛情を沢山注いでやらなかった我に、犬を飼う資格が無い人間だな、と痛感しています。
皆さんは、どう愛犬と向き合ってますか?
駆け抜ける様に生きる犬の犬生、大型犬は10年が一つの節目です。
人生を彩ってくれる我が愛犬と日々の沢山の想いでを積み重ねてやってください…
特別な事よりも、日々のスキンシップを待っているのが犬という生き物です。
bye bye ブリッツ…
また、会おうな(;_;)