喜怒哀楽・犬が与えてくれる愛情 part 10 | 世界を旅する求犬道人 大真面目だ‼

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世界中「ヨーロッパを中心」の犬を求めて、夢見る真のスーパードックとの出逢いと、育成に、人生の半分を注ぐ我が儘男の生きざまblog

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約束通り、日曜日、オヤジのトラック借りて太秦に…

おっ、来たな!

来たよ、何を見せてくれるんや?

猪とやるとこ見せたろ!

ホンマか?  心踊る瞬間でした。少々大丈夫かと不安ありましたが、強さを確認する為、絶好のチャンスです。

訓練所の広いとは言えない、裏、だいたい車2台入るスペースに猪を放ち、【養い猪】そこに、白龍という名の看板犬を入れるという

白龍をハウスから出して来た、デカいな、純かホンマに…

オッサンいわく、純やバリバリの、

入れるぞ!!

猪を見るなり、興奮する白龍、よっしゃ行け!

と、放つなり、いきなり真っ向勝負、猪も捲り倒す!

が、言ってる間にがっちりと咬む、オッーと思わず声が出る、オッサン、どや!!
これがホンマの紀州や、と、超ーどや顔!

今でも覚えてます。

猪80㎏だったと記憶しています。

激しい身のこなし、激しい闘争心、激しい咬み、オッーこれならマラミュートにも負けへんな、と思いました。

まさしく、衝撃というやつです。

オッサンが、吹雪入れてみるか?

まだ無理やろ!

白龍は一歳の時からバリバリいきよったぞ!

心の中で、物が違うやんけ!

と、

ええわ、今日は外から見せるだけにするわ、

すぐにトラックから吹雪を連れて来る、

すると、吹雪、思わない反応を見せる!

毛を立て、大きく見せる、良い反応だ!

オッサンも、おっ、ええやないか、行きよるぞこいつ、

ホンマか、と、嬉しくなる、

白龍と比べるとかなり小さい紀州犬でしたが、容姿は紀州犬らしい良い子でしたね

やっぱり紀州犬にして良かったな、と、高鳴る思いを胸に、帰路に…

帰るなり、友達に出来事を話しまくり、紀州犬をアピール、

友達…ほんだらその白龍売ってもらえよ!

200万やて!

アホくさ、と、友達…

犬が200万って、車ええの買えるわ!

確かに、その通りです    笑

楽しい紀州犬ライフ、始まり一年足らず、

ですが、これからほどなくして、数ヶ月後、私の紀州犬ライフに終わりが来る事になります。


ろくな事をしていなかった私生活の大きな代償が、直ぐにやって来ました。

捕まってしまったんですね!
帰されることなくそのまま、院生活、そして、退院、また、受刑生活に…

吹雪には、犬飼いとして、最低な飼い主をしてしまいました。

私が留守中、実家で飼う事になりましたが、私の父は犬嫌いです。

が、当時の彼女に、託す形にしたのですが、

言ってもまだ若い女性です。私より5つ上でしたが…まだ 24でしたから、

一年とたたずに、別れる事になりました。

それから父との手紙でやり取りになりますが、

書くことは、吹雪の事、父ちゃん、とにかく散歩連れていってやって下さい。と、毎回毎文こればかりです。

結局、吹雪の姿を見る事が出来たのは、別れから5年半後の事です。

無事、生きてくれていました。

吹雪、7歳になっていました。

ごめんな吹雪、本当にごめんなさい、今でも、吹雪を思い出すと、後悔後悔の懺悔しかありません。

今日から一緒やからな、と、毎日、散歩に始まり、散歩で終わる日々が数ヶ月続き、犬をケンカさせたいとか、猪に、当てたいという気持ちすらもうなくなっていた私です。

ほどなくして、私は、東京へ空手の大会で行く事になり、三日間ほど家を開ける事になりました。

東京から実家に電話を掛けると、母が、吹雪、繋いでたら、ロープ切って逃げた、と、

えっ、帰ってけぇへんのか?

帰ってけぇへんわ、チェっと舌打ちをしてくそーと、自分にまたや腹が立つ始末、

吹雪なんでや?

また、留守をした私を、探しに出たんちゃうやろな?

吹雪、今度はパクられたん違うぞ、

すぐに帰るんやぞ!

直ぐに帰るか、動転しながらも、冷静さを保ちながら、とりあえず終わらないと帰れない、明日には帰るからと、母に告げ、とにかく保健所と警察に連絡するように話して電話を切りました。

これが、私と紀州犬吹雪との今生の別れとなってしまったのです。

私は、吹雪に、あの子に、何を望み、何をやらせたかったのか、

私は、ただただあの子に苦労や悲しみ、苦しみを与えただけじゃないか、

自由に、大好きな主人と、一杯走り、一杯遊び、のびのびと、暮らす、素晴らしい犬生があると吹雪はきっと思っていたはずです。

それが、繋がれる時間の方が長い、永遠に待たされる時間の方が長い最悪な犬生にしてしまった私は、犬を飼う資格の無い人間だったんですね、

こんな私に、幼少期に、母犬から放され、私に飼われた。

吹雪は、母犬や兄弟達と、生後50日程で今生の別れを人間の勝手でさせられた上、不幸な犬生へ導かれた。

いったい私は何をしたかったのでしょうか?

この時、私は、人生の中で、本当に悔いるという事を、この吹雪という犬にした自分の仕打ちから、気が付くという事を、身に沁みて感じたのです。

私から、犬に与えるモノはない、私から吹雪に与えたモノは待つ事、苦しみや酷い生活以外何もない、

だけど、吹雪は、私に、人生の中にある喜怒哀楽と確かな愛情を与えてくれました。

何よりも、私に、健気に待つという、無償の愛を与えてくれたんですね、

この吹雪との出逢いを、残酷な犬生を与える事しか出来なかった事が今の私の7割を作り上げています。

犬は、私にとって、人生の先生であり、愛情という目では見えない大きなモノを与えてくれる存在です。

私の人生は、犬と共にある、

それが、今の私のライフスタイルです。

後悔の少ない、犬生を与えてやれるように、

私は、吹雪や忘れてはならないミッキー、今日に至る私の愛犬達全ての懺悔として、

これからも、ドックライフは続きます。

犬が与えてくれる愛情から、今度は、私が与えてやれる愛情、


こうなっていければ良いな、と強く思い願います。

たかが犬、されど犬、

私と犬との物語、一部でしたが、こんな感じです。

お付き合い下さいましてありがとうございますm(__)m

喜怒哀楽・犬が与えてくれる愛情

また、機会が有れば書きたいと思います。

シリーズは、これで完結いたします。


引き続き、通常ブログ、宜しくお願いします🙇⤵️