実は僕の現在地はネパールなのです。
ついこの間まで、インドのバラナシに滞在してたんです。
んで、１２月６日にバラナシを出たのですが。
１２月７日にバラナシで爆弾テロがありました。
まじビビルっス。
ガンガーのガート沿いで発生し、プジャっていうお祈りの最中だったみたいです。
デリーからアーグラー、
そしてバラナシまで一緒に旅をしてきた仲間が、
テロ発生時、１０ｍ付近でその儀式を見ていたらしく、
少し巻き込まれたみたいで。
恐らく７日まで滞在していれば、
確実に僕達もそれを見に行っていた事でしょう。
下手をすれば最悪の事態に陥っていた可能性もあるって訳です。
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２０１０年１０月・タンザニア―――。
バスで一緒だったイスラエル人に連れられてやってきた宿は、
めちゃくちゃぼろかった。
しかしながら、安い。
タンザニアにして、エジプトと同じくらいの価格で宿泊出来るとは・・・。
北へ北へ上がるほど、物価が安くなっている気がする。
アフリカを南下する人達は、物価が上昇して行く事をどう思うだろうか。
結果は変わらないかもしれないが、
なんだか気持ち的にも、
物価が上昇していくより、
下落していく方が幾分マシだ。
僕とカツマさんは口を揃えてこう言った。
“北上組でよかった”
さてさて。
今日はまたまたカツマさんの名言を紹介します。
次の記事で恐らく書く事になると思われる、タンザン鉄道。
それに乗る前日の夜の事。
僕達はムベヤって町の、
そのイスラエル人御用達？の宿に滞在してたんですが。
夜中の３時頃、僕はふと目を覚ましたわけです。
何故か寝苦しかったんですね。
それは蚊帳の所為だったかもしれないし、
昼間は暑いのに夜は冷え込むという、
タンザニアの気候の所為だったかもしれない。
とにかく、
夢の中で酒池肉林強欲生活帝王旅亀の限りをつくしていたのですが、
早い話、現実世界へと戻ってきたという訳です。
最も、そのおかげで、
カツマさんの鼾を聞く事が出来ました。
まあさほど気になる大きさでもなく、
その後再び夢の世界へと旅立つ事が出来た訳ですが。
僕の性格上、その事を本人に告げずにはいられなかったのです。
そう、翌朝僕は言いました。
『カツマさん、昨日、イビキ掻いてましたよ』とな。
『マジで！？』
とカツマさん。
微妙にショックを受けているカツマさんを見て、
あ、まずったかな・・・と思ったんですが。
まあ、その時はそれで終わったんです。
んで、僕がその事を忘れかけた頃。
悪口を言った人間は全く覚えてなくて、
言われた本人はずっと覚えてるという感じでしょうか。
ムベヤ駅で列車を待っている時、
カツマさんが唐突にお願いをしてきたのです。
『亀ちゃん、もし今夜も鼾掻いてたら・・・』
『叩き起こしてね』と。
いやいやいやいやいやいや、カツマさん。
あなたの鼾は本当に微音なものですよと。
あなたで叩き起こすくらいならば、
僕は今まで我慢してきた数々の鼾大王に対する怒りというものを、
どうすればいいんでしょうか。
僕は柔道部ですが、
その時の合宿中での鼾の嵐といったら、
キャプテンである中嶋君の口から発せられるそれといったら、
アメリカのカトリーナ級でしたぞ。
※↑ハリケーンの事ね。
だから僕はカツマさんに言いました。
『全然気にならないくらいの大きさですよ』
と。
しかしカツマさんは気になされているご様子で。
まるで少年のような顔をして、こう言うんです。
『人の睡眠を邪魔してまで眠るの、やだ』
カツマさんが一瞬“仏”に見えた。
凄くないっスか？
人が本来持つ三大欲の内、
睡眠欲をねじ伏せ、
他人の事をここまで気づかえるのって。
うん。
ほんの少しの間だけど、
この人と旅するの、すっげえ楽しそうだ。
そして僕らの冒険の舞台は、タンザン鉄道へ・・・
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