初めに断っておきますが。
この話は悲劇でもなんでもありません。
しいて言うならば、喜劇のほうに分類するかもしれません。
そんなお話をどうぞ。
さあいきなり登場したこの男。
誰やねんとお思いでしょうが。
なんとこの男が、
ムルンダヴァからアンタナナリヴまでの道程、
旅亀を精神的に苦しめた張本人『アリ』である。
※職業ミニバスドライバー。
その話はコチラ
実は、ミニバスカーチェイス物語は、ガソリンスタンドに入った後も続いたのである。
僕達のミニバスが回復し、さあアンタナナリブへと再び発信した次の瞬間。
なんと!!
奴らも僕たちを待っていたのだ。
車の横に記載されてある文字が同じだから、よく覚えている!!
なんて意地が悪い奴だ。
自分らは全く故障してないのに、僕らが回復するまで待っていたなんて!!
こりゃカチンときた!!
僕はアリとリンダに、
『あいつら、なんて最悪な奴らなんだ。
狂ってやがる』
と毒づいた。
『ハハハハハ』
とアリ。
が、馬鹿はここにもいた。
故障したばかりなのに、またもやカーチェイスを吹っかける男、アリ!!
いや、まじで怖いんですけど・・・。
こりゃさっき言えなかった事を言うしかない。
僕はリンダを通してアリに伝えた。
『どれだけ時間がかかってもいいから、落ち着いてゆっくり行ってくれ』と。
流石にそう伝えた直後は、アリも速度を落とした。
だが。
後ろから新たに別のバンに抜かされた瞬間。
アリはまたもや速度を上げた!!
・・・・もー、なんなんだこいつは!!
ついに恐怖マックス&怒りマックスの僕は、
『なんでお前はスピードを出す!?
なんで張り合う!?
俺は怖い!!
その所為で眠る事も出来ない!!
だから速度を落とせ!!』
アリに直接大声で抗議した!!
なんだなんだ!?
と言わんばかりに、コチラをちらちら見るアリ。
そして、驚くリンダ。
暫くして状況を把握したリンダは告げた。
『落ち着け。
さっきから何を勘違いしてるのかわからないが。
あれは仲間だ』
『そうそう仲間・・・・』
仲間!?
話を聞くと、
どうやら僕がカーチェイスだと思っていたのは間違いで、
お互いの位置確認の為、
追い越し追い抜きを繰り返していたというのだ。
それによって、
万が一事故が起きた時や、
故障した場合に対応出来るという事らしい。
はははは・・・と、これにはもう笑うしかなかった。
なんだ・・・。
カーチェイスじゃなかったのか・・・
俺は勝手に勘違いをして、勝手に一人悩んでたのか・・・
これで安心安心・・・
な訳があるかっ!
スピードは以前と変わらず、マッハだ。
いや、なんだか速度も上がってる気がするぞ。
キュキュキュキュキュという音と共に傾く車両。
いや、もうどうにでもしてくれ・・・
リンダからは、
『安心していいぞ。ゆっくり寝なさい。起きたらアンタナナリヴだ』
そう告げられる。
いや、起きたら
天国の間違いだろ!!!
あっ地獄??
とにかく。
こんな状況じゃ寝れないんですけど・・・!!!!
皆さん。
マダガスカルの夜行ミニバスには、気をつけましょう。
番外編・おしまい。
この事で興味を持った人は、
マダガスカルの悲劇本編を見ましょう。
悲劇・本編はコチラ。
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