激しく、強大なものから、
小さく、儚いものまで。
時にはやさしく、
時には全てを壊す力を持って、
ヒトの前に姿を現す。
そしてヒトは、
自然に脅威する。
カミナリだとか。
なんだとか。
―――それでもヒトは。
強く、
逞しく、
生きている。
タイのカオサン通りを歩いた時の事。
突然降るスコールに、
町はみるみる内に浸水。
通路も水没。
本屋の中は、水浸し。
でもヒトは負けない。
皆、
靴や靴下を脱いで移動。
肝の据わったおばちゃんは、
ここぞといわんばかりに、
自分の愛車を洗う。
自然は確かに強大だ。
でもヒトだって同じくらいに強い。
自然を脅威と思いながらも、
それに立ち向かえる心を持っている。
乗り越えようとする知恵がある。
ほら。
あんだけ激しかったのに、
雨だって、
スコールだって、
いつかは止むんだ。
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