耳にタコができるくらいによく聞くフレーズがあります。
ちなみにこのときに出来るかもしれないタコとは、海にいる蛸でも正月に空に浮かべる凧でもありません。
都会でも田舎でも凧あげなんて見かけなくなりましたね~( ´ー`)
このタコはペンを使う職業の人が指にできてしまうペンだこ、あるいは空手家が拳を鍛えて作った拳ダコのように、皮膚が硬くなってしまった部分を指すタコ(胼胝=衝撃や摩擦を習慣的に受けて皮膚が厚くなっている状態)のこと。
繰り返し同じ言葉ばかり聞かされていると耳の中の皮が厚くなってしまうんじゃないかと誇張された表現です。
はい、話が逸れる上に理屈っぽい利用スタッフのFです。
勉強が嫌になった子どもが、先生や親に使う言葉…
「こんなの大人になっても使わないよ(=だから覚えても無駄)」
たとえば微分積分や、化学式や、ドラマ化されたこともないような歴史的事件など。
この時、先生は内心「あ~あ、また出た出た、きっとレストランで客に肉の焼き方を訊いたら『いっしょうけんめい焼いて』と客がどや顔で言うのと同じくらいに聞き飽きた超定番のセリフ!」と思っていることでしょう。
しかしその子どもは「「こんなの大人になっても使わないよ」を説得力に溢れたキラーワードだとでも思って口にします。
このフレーズに「そうそう」とうなずくような子に「そうじゃない」と伝えるのは正直至難の業。
逆に、言葉のその先を求めるタイプの子ならわざわざ説明しなくても自ら答えを見つけることでしょう。
「義務教育」、とくに小学校で学ぶことは、小学生に理解できる範囲ということで誤解されやすいんですが、初歩=簡単ではないんですよね。
簡単なら試験で全員満点を取ってないとおかしいですやん。
不思議なことに満点を取らなくても学年が上がると、なんとなくそれなりについていけているように思ってしまいます。
前段階で完璧に学ばないと次段階がまるで理解できないということはない絶妙な塩梅でカリキュラムが組まれてます。
でも九々や図形の面積を求める公式のように身に付けてないと次に進めないものもありますが。
僕は小中高と予習復習宿題に手をつけたことがないんです。授業中もノートや教科書に落書きしてました。
いや、小6の時に先生にこっぴどく叱られた時に一度だけ宿題にチャレンジしました。やりだしたら部屋の片づけと同じで止まらなくなって、朝6時からやり始めて家を出たのは10時をだいぶ過ぎたあたり。今思えば過集中ってやつですね。
それでも小学校の授業は大丈夫だったんですけど、中学校になると英単語の記憶や数学の方程式の習熟とか地道な努力が必要になってきて付いていけなくなりました(-^□^-)
さすがに試験の日は朝一に教科書を読むくらいはやったのでギリセーフ。
「覚えても使わない」とは言っても「学んでも無駄」とは言わないのは、「勉強」を「記憶する」ことと思い込んでいるからですね。
「記憶」以上に、僕が授業についていけなくなったところが義務教育の肝だと10年ほど前にやっとこさ気付きました。
地道な努力と、応用問題に使えるまでに理解を深めていく過程が脳の成長そのものなんだと。
素地がそこそこ優秀でも磨かないと、ずっと原石のままですし。
だいたいが成績の良い子は学ぶ(成長のための努力する)ことを苦としませんし。
ついでに言うと、職人がよく口にする「死ぬまで勉強」という言葉。
含蓄がありそうでも騙されてはいけません。
僕は身体を壊すまでは大工をやっていたのですが、職人の大多数は義務教育中、僕とあまり変わりない授業態度で勉強なんてしていません。
それが職人になってしまったら学ぶことが多くて学び続けなきゃ覚えられない。
生まれて初めて頭がオーバーヒートするほど勉強して、以前より賢くなったことに自分で驚いて「勉強してるよ~!」とドヤ顔で言いたいだけのことです。
世間の一般の人は日頃からその職人以上に研修や自己研鑽で勉強しているんです。
相当なレベルで勉強している職人は確かに存在します。そういった方は本や図面を読むだけじゃなく、見るもの聞くもの全て仕事に結びつけて食事している間もずっと仕事のことばかり考えています。
8割の職人は、そんな上級者の真似をしているだけです。
親方からよく「ほんまに見てないな」と叱られました。
僕なんかは、ヒントをもらってやっと見る方法を知りました。
注意深く観察すれば、窓の位置や屋根の形からでも、間取りや天井の高さ、軸組、設計した人の考え方、得手不得手までわかるようになります。
何気なく見ていたら気づかなくても、見て考えてを繰り返していれば「お、すげえ!」と感動することも。
テレビ番組「大改造!!劇的ビフォーアフター」は正直つまんない。建築の奥深さがないから。
この見る作業は勉強ですが、覚えるではありません。分析→理解→再構築(鋼の錬金術師でいう錬金術みたい)です。
こいつが義務教育で学ぶうちに身に付ける基本ではないかと思うのです。
まだまだ言いたいことがあります。