今日は4月1日。そして月曜日。

平成から新しい元号に変わる年。

 

私の12年前、これまで経験したことのない「子どもを育てながら働く」ということを

慣らしスタートさせた月でもありました。

(娘が生後11か月で慣らし保育スタート、正式復帰は5月1日)

 

先日、第1子出産を経て、この4月から

職場復帰をする女性と話をしていて

まだまだ世の中が変わってないことを実感したこともあり、

 

自分の経験を振り返りつつ、出会った方々の経験値も含め

 

「育児休業からの復帰」について綴ってみたいと思いました。

 

おそらく、数字的にも、ハハが多いと思うのですが、

チチハハ関係なく。

主語を「オヤ」としますね。

パートナーが育休から復帰するという視点でも、

当事者だけでなく、パートナーであるチチも

ジジババにも伝えたいです。

 

 

①新しい環境になる家族・・・子どもも、オヤも。

・子どもは保育園へ。オヤは以前の職場へ。もしくは異動した部署へ。

 特に子どもは、慣れない環境に泣き叫ぶのが定番。

 ここに、心折れたオヤも多いと思いますし、

 こんな感じで

 http://livedoor.blogimg.jp/okiwa/imgs/3/6/3692a1c0.JPG

 

 私も、初日にいきなり娘は高熱を出していて、

小児科併設の園だったのでそのまま預けられたのですが

 涙ながらに預けて、出勤したのを覚えています。
 

・預けることへの後ろめたさ。10年前まで、

まだまだ「子どもはオヤが(特に母親が)育てる」が強い世の中で

 その価値観が自分にもしっかり刷り込まれていたことに気づかされました。

 

・でも、数日、数週間、数か月、経つにつれて

 先生との信頼関係もでき、そこにいる他の赤ちゃんや子どもたちとも関係ができ、

 自分の気が付かなかった、娘のポジティブな姿や行動が見えてきます。

 

 朝、娘を先生に託したら、そのまま私のほうを見ることもなく、

 部屋のおもちゃや友だちのところにズンズン進んでいく娘を見て

 「ああ、ここがもう娘の居場所になってるのね」と、

 悲しくも嬉しくも・・・という心境になりました。

 

 人は、新しい環境や人とのかかわりで成長する。それを、しっかりと感じました。

 

 → 子どもを預けることに罪悪感は不要。

    子育てを共に支えあうパートナー(園や先生方)ができ、

   子どももオヤ以外の居場所を確保し、人間的成長する場所なのです

 

 → 園の先生方と、信頼関係を築こう。

    園のやり方や、先生の対応で「あれ?」と思うことがあったら、

   不満やギモンをSNSなどで書き連ねるのではなく、まずは園の先生や、

   ちょっと仲良くなったオヤ仲間に

   「こう思うのだけど、どうですか?」と聞いてみたり提案してみる。

   思わぬ自分の誤解や、新たな考え方などを発見できると思います。

 

 → 振り返りの機会を持とう。自分時間の捻出でもいいし、

    夫婦でお酒を飲み交わしての時間でもいいし。

    おすすめは、日記やブログです。

    私は復帰して、ブログを始めました。 

    (その当時は、まだSNSが普及してなくてmixiくらいしかなかった)

    tonchinという、保育園の名前を充ててのブログで、

    2006年4月~2008年11月まで書いていました。

    自分が何に喜びを感じ、何に腹正しさを感じるのか。

    日々をつづることで、日々のモヤモヤを整理し、

    自分の価値観や、他者への価値観、今後やりたいこと、に

    気づくことに繋がりました。

 

②仕事、家事、子育て、完璧を目指さない、一人でやらない

 

・スムーズに時間を使いたくて、朝、夕ご飯の下ごしらえ(野菜を切っておく等)をして、

 洗濯も寝る前にして、、と、家事のダンドリを、時短レシピとかいろいろ見ながら完璧にしようとしていました。

 

 が、

 子どもを保育園に迎えに行ってからが大変。思い通りにはならない。

 家に戻ると、

 ★とたんにぐずりだす。 離れるとギャーギャー泣きわめき、食事の準備どころじゃない。

 ★お風呂を嫌がる

 ★落ち着いたと思ったら、夕食を食べずに寝始める。起きない。

 ★中途半端な時間に起きてしまう。

 ★子どもの具合が悪そうになり、明日園に行けるかどうか

   (ひいては仕事どうしようかと)不安に陥る。

 

 思い通りにならないことが、ハハのストレスになっていきました。

 不安、不満、不具合、、、日々が楽しくない。

 仕事してていいのかな、なんて風にも思えるように。

 

 ・21時には、完璧に子どもを寝させたい!というところからの、

  とんとん拍子で時間が進むことを前提とした行動だったからこそ

  そうでないことにいら立ちを感じていたんだと、後になって気づきました。

 ・しかも、

  長時間労働で帰るの遅いオットを、「あてにしない」と勝手に決めつけて

  子どものスケジュール(園のイベントなど)も自分の仕事のスケジュールも

  共有していませんでした。

 ・イライラが、お隣さんにまで伝わったのか(笑)

  晩御飯のおかずを、差し入れてくださることがありました。もう涙です。

 

 → 子どもが時間通りに寝なくても、食べなくても、お風呂に入らなくても、

    「まあ今日はいいか」と思う寛容な気持ちを持ってみる。

    お風呂に入れるのが大変で時間がかかる!と、

    3人の子育てをしている人に話をしたら、

    「1日や2日くらい、お風呂入らんかっても、子どもはくさくないから大丈夫よ!

     死なないから!^^」

    と言われたことが、気持ちを楽にしてくれたことも。

 

 → パートナーが、残業残業で帰ってこないから、単身赴任だから、

   仕方ない、自分がやる。

   と思いがちですが

   パートナーを時間かけてでも巻き込もう。一緒に子育て、を伝え続けよう。

   ときには、愛あるファイティングも必要。

 

 → タイムツリーとか、グーグルカレンダー、壁にかけているカレンダーでもいいので、

   子どものイベント(予防接種や園の行事など)は必ず共有する。

   (どうせ行かないだろう、できないだろう、ではなく)

 

 → 公共の資源もあります。お金との兼ね合いはありますが

   頼れる資源はとにかく使う。(ここに、葛藤を感じる場合は、なぜ葛藤するのか考えてみる)

   私の友人で、離婚した夫の妹に、助けてを伝えて協力してもらっていて、

   それも方法の一つなんだなと、感心しました。

 

③少し慣れてきたら、目を外に向けてみる

 

・自分の仕事やライフスタイルを守ること、我が子のことに精いっぱいで、

 朝はさっと子どもを園に預け、夕方は連れ去るように園を出る。

 そんな生活でしたが、

 娘が1歳のときの、お友だちにかみついた事件(笑)から、

 お友だちのお母さんにお詫びをするべく連絡を取ることになりました。

 連絡先を聞いて、やり取りをする。

 

 なんてことはない出来事ですが、

 先生からしか聞いたことのなかった風景が、別のオヤを通じて、新たな情報をもらったり、

 子どもの接し方を聞いたり。

 新たな視点(人とつながることで得られるものがある)に気づきました。

 そこからの、12年前に立ち上げた地域活動「ワークライフバランス向上委員会」に繋がりました。

 

・それから、子どもつながりで、会ってみたいな、話してみたいな、と思うオヤには、

 自分からアタックして、ときには連絡先を聞いたりするようにしました。

 

・娘が幼稚園に行き始めたとき、平日昼間に親向けの「ランチ会」なるものがありました。

 どうせ専業のハハたちのおしゃべり会だろうと・・・仕事もそのために休むのもどうかと・・・

 ともすると上からな目線で行きませんでした。(ママ友、という言葉もその当時まではキライでした)

 が、

 たまたま休みが合ったこともあり、アウェイ感丸出しで出席してみると、

 専業のハハが中心でしたが、働いてるハハもいて、

 みんなそれぞれ、楽しく泥臭く生きている。(笑)

 なんか、私一人が粋がってた?ような気持になり、何かが皮むけました。

 そこからどんどん、ママ友が増えていきました。

 

・息子のときは、8年前、生後4か月くらいから預けて働き始めたのですが、

 園に依頼されたこともありましたが、保護者会の役を引き受けました。

 保護者会のメンバーは、シングルハハ、教員採用試験真っ最中のハハ、共働き必死ハハ、などなど

 多様な環境を持つメンバー。(いまはチチもいるらしく、ようやく「オヤ」の活動ですね)

 

 だからこそ、限られた時間で園の活動を考えたり、子どもとのかかわりを考えたり。

 戦友みたいな仲間ができたと感じました。

 

 それからは、小学校では、読み聞かせボランティア、PTAの副会長、地区の役員・・・

 狭い目線にならないように、外目線を持つために引き受けています。

 しんどいこともありますが、その都度、子どもを取り巻く、私たちを取り巻く問題課題に気づき、

 自分自身が成長できるきっかけがもらえています。

 

→ 信頼できる仲間を作ろう。待ってても、仲間はできない。

   仲間を作ろうとするプロセスは、子どもはしっかり見ています。

 

→ 保護者会やボランティアなど、家庭や仕事以外のコミュニティを持ってみる。

   その仲間が、自分の子どもを支えてくれたり、他の子どもも我が子のように感じられます。

   そして次世代育成をジブンゴトと捉えられるようになります。

 

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3年前には、パートナーの夫が、仕事を辞めて、専業主夫になった経験もありました。

https://ameblo.jp/work-life-b/entry-12206605099.html

 

この経験も、また、チチの気持ちを知る機会になりました。

 

経験が、人を成長させます。

 

私の好きな言葉、

「強い者が生き残るのではなく、賢い者が生き延びるのでもない。

 唯一生き残るのは、変化できる者である。」

 

変化しなさい、というわけではないですが、

 

変化を楽しめるようになれば、と思います。

 

 

 

もう娘は中学2年生、絶賛反抗期中、

息子は小学3年生、いつになったら落ち着くんだろうのやんちゃぶり、

 

お世話する手はかからなくなったけど、心の伴走が必要な子育て中です。

まだまだ私たち夫婦も、子育ては道半ばです。

 

復帰後は価値観も、モノを見る視点も、長いスパンでどんどん良いように変わります。

ぜひ、楽しんで!!^^