大好きだった江口寿史氏のイラストを眺めていた。
私が子どもだった頃、江口氏は週刊少年ジャンプで斬新なギャグ漫画を連載し人気を博していた。当時は娯楽が少なかったから漫画を繰り返し読んでいたものだ。廃品回収に出ている旧刊を持って帰ったり、ボロボロのジャンプが大量に押入れに入っていたりした。
江口寿史氏の描く少女は際立っていた。ハートがドキドキするくらい。もう40年くらい前のことだけど、今でも私はこの少女たちをずっと見つめているようにも思う。逆に少女たちに見つめられているのかもしれない。
こんなことを綴るのも、先日鳥山明氏の訃報を目にしてしまい、あの80年代初めの頃の毎週毎週少年ジャンプの新刊を楽しみにしてた頃の記憶が甦ったからだ。絵が抜群に上手かったし、ポップだった。私が読んでいた頃は「Dr. スランプ」そして「ドラゴンボール」の初期の頃だ。その後は漫画は読み続けていたが、少年漫画やアニメなどとは離れてしまった。
その後、日本のアニメ文化は世界でブレイクし、鳥山氏はファミコンのゲームソフトでも人気を博した。その影響力は計り知れない。だからこそ、今回の訃報には世界が悲しんだ。
何日か時間が出来たら一日中でもあの頃の漫画を読み返したいと思えど、結局できずじまいになっている。あの頃のドキドキワクワクに感謝したい。鳥山さん、安らかにお眠りください。