自宅から比較的近いこともあり、よく羽田空港周辺で飛行機の撮影をしています。
私は車を所有していないのと、ポイントを移動することが多いので、移動手段ほぼ自転車です。
自宅から30分から1時間ほどかけてがんばってこいでいきます(汗)。
雨の日や、空港展望デッキのみを撮影する時は東京モノレールを利用することもあります。
初めて羽田空港に撮影で行った時は、事前に他の方のブログなどを事前に調べ、非常に参考になりました。私的にお気に入りの撮影ポイントを備忘録も兼ね、初めての方にも何かの参考になればと思い、以下にまとめました。再訪したら、こまめに情報更新していきたいと思います。
羽田空港の飛行日時について
羽田空港は24時間空港なので、早朝から深夜まで飛行機が離発着します。
ただし現在はコロナ禍の影響もあり、大幅な減便、路線休止、就航延期が発生しています。
また小型機への機材変更が行われており、既に見れなくなってしまった航空機もあります(例えばカンタス、タイ航空、ルフトハンザのボーイング747など)。
今後、ボーイング747などの4発機の羽田路線復活は難しいのではないでしょうか。
代わりにルフトハンザのルフトハンザ便(LH716/LH717)は747に替えて4発機のエアバス340を飛ばしています。こちらもいずれは効率がよい双発機に替えられてしまうしょうから、今がチャンスです!
C滑走路(34R)に着陸するルフトハンザボーイング747-8
早朝に着陸し、いつも旧整備場方面のランプに駐機していたカンタス航空ボーイング747-400。
残念ながら、2020/07/22で全機6機が退役し、羽田空港ではその雄姿を二度と見ることができない。
恐らく羽田では二度と見ることがないであろう経営波乱したタイ航空のボーイング747-400。
かなり遠方のD滑走路(05)から離陸。
では、どのような飛行機が離着陸するのでしょうか?
空港の時刻表を見ると検索ができますが、私は面倒なのでFlight Information Pro(広告が煩わしいので有料版)を利用しています。これですと、国内線/国際線を問わず、到着便/出発便を検索できます。
また、欠航や到着予定時刻(早くなったり、遅延したり)なども表示されますので、お目当ての便がある場合は非常に便利です。
ふらっと空港に行くのもいいですし、目的とする航空機を検索して撮影するのもよいかと思います。
では具体的な飛行機の離着陸のタイミングはどうすれば知ることができるのか?
一番簡単なのは、 Flightradar24というアプリをスマホに入れて航空機の動きを確認することです。
空港にいる航空機、空港の周辺にいる航空機、あるいは特定の便の現在位置や飛行してきた空路を知ることができる神アプリです。
しかしながら、Flightradar24に表示されない航空機もあります。例えば最近まで羽田に一時就航していたANA DHC8-Q400などです。Flightradar24はADS-Bという航空機が位置情報を自動で知らせる電波を利用しており、これに対応していない航空機は表示されません。
また、政府専用機や自衛隊機、米軍機なども一般には表示されません(電波を出さない、もしくは安全上表示しない)。
でも、どうしても特定の航空機の離着陸を知りたい!という場合は、無線を傍受することになります。
私はIC-R6という定番のハンディ無線を利用しています(慣れれば必要十分)。
詳しくは無線について述べた別ページ(準備中)で紹介します。
羽田空港の滑走路と離着陸
羽田空港には国内最大の4つの滑走路があります。
第1ターミナルと第3ターミナル(旧国際線ターミナル)の挟まれたのがA滑走路、第2ターミナルの目の前にあるのが一番長いC滑走路、市街地方面にあるのがB滑走路、羽田沖合に一番新しく作られたのがD滑走路です。
方面と風向きにより、使う滑走路は変更となります。詳しくは下記で説明します。
あと、滑走路端にはランウェイ番号がついています。22とか16Lとか滑走路上に大きく印字されています。これはテイクオフ(離陸)若しくはアプローチ(着陸態勢)する方位と場所を表します。
A滑走路とC滑走路は平行なので、右か左を区別するために、方位の後にRとLがついています。
このランウェイ番号(RWY)を使用して、航空機のパイロットと管制の間で交信を行います。
例えば「Japan Air 103, runway 34R, cleared for take off.(JAL103便34R(C滑走路)の離陸を許可する)」といった内容です。
興味がある方は、国交省の管制のホームページを覗いてみてください。
北風運用時の離着陸
飛行機は基本的にに向かい風を受けながら離陸や着陸をします。
なぜならば追い風だと失速する恐れがあるからです。
したがって単純な天気予報だけでなく、風向きや風速を把握しておくと、複数のポイントを移動する場合は空振りを避けることができます。
私はMETAR(航空実況)、TAF(予想)を確認しながら撮影しています。
途中で風向きが変わると運用が変更になります。暫く飛行機が途切れたなと思ったら、運用を確認してみてください。
北風の時はA滑走路(34L)とC滑走路(34R)が着陸、C滑走路(34R)とD滑走路(05)が離陸となります。
つまり34Rは着陸地点と離陸の出発地点の両方に使われるということです。
A滑走路(34L)は主に関西・中国・四国・九州と東南アジアの南方面、C滑走路(34R)は東北・北海道および北米・ヨーロッパなどの北方面の着陸となります。
着陸機は千葉方面から東京湾上空を通り、羽田空港にアプローチします。
同様にD滑走路(05)は主に南方面、C滑走路(34R)は北方面の離陸に利用されます。
C滑走路(34R)の上りは、737やA320などの小型機は城南島上空で右旋回が完了しますが、欧米路線は燃料をたくさん積んでいるため、上昇角度が低く、大井ふ頭あたりから右旋回を開始することもあります。
北風運用は冬が多い傾向にあります。
南風の時はB滑走路(22)とD滑走路(23)が着陸、A滑走路(16R)とC滑走路(16L)が離陸です。
基本的には着陸B滑走路(22)が南方面、D滑走路(23)が北方面ですが、圧倒的に22の着陸が多いです。
なぜならば、C滑走路(16L)の離陸とD滑走路(23)の着陸が干渉するため、D滑走路(23)の着陸ができてからでないとC滑走路(16L)は離陸できません。よって干渉しないB滑走路(22)の着陸に多少振っているのかもしれません。
南風の場合、こちらの運用は15時過ぎから18時過ぎまでは都心上空運用に切り替わります。
ただし、都心や埼玉上空に積乱雲がある場合は、15時以降でもこの運用を続けることがあります。
着陸機は東京湾をぐるりと回り、江東区方面からアプローチしてきます。
南風運用は春先から増えて、夏場は運用が毎日続くこともあります。
南風時の15時過ぎから18時過ぎまでは、こちらの運用に切り替わります。
A滑走路(16R)とC滑走路(23)が着陸、A滑走路(16R)、B滑走路(22)、C滑走路(16L)が離陸です。
A滑走路(16R)は北方面の着陸、C滑走路(23)は南方面の着陸です。
圧倒的にC滑走路(23)の南方面の便数が多いです。
一方の離陸は主に南方面がB滑走路(22)、北方面がA滑走路(16R)です。
C滑走路(16L)は燃料が重く、長い滑走路が必要な欧米行のみ離陸ですので、便数は限られます。
B滑走路(22)の離陸は川崎市の殿町あたりを通過します。非常に騒音が大きいようで、ボーイング777の離陸は伊丹空港行の1本のみが認められていて、他はA滑走路(16R)から上がるようです。
私の自宅もC滑走路(16L)の着陸経路のすぐ近くにあり、上空400mm位を航空機が通り過ぎます。
その時、777だけはエンジン音が大きいのですぐにわかります。
着陸経路ですがC滑走路(23)着陸は、千葉方面から川口、板橋などを経由して、ほぼ新宿駅、品川駅、天王洲アイル上空を通過して、着陸していきます。川口と板橋の境目あたりから、羽田TWR(タワー管制)に無線が切り替わります。
一方でA滑走路(16R)着陸は、さいたま市上空から練馬、渋谷駅、大井町駅を通って着陸します。
だいたい、さいたま市あたりで羽田TWR(タワー管制)に無線が切り替わります。
凡そですが、無線が入ってから通常ならば8分程度で羽田に到着しますので、頻繁にFlightradar24を見なくても済みます。
南風運用は春先から増えて、夏場は運用が毎日続くこともあります。
羽田空港の撮影ポイント
羽田空港の撮影ポイントですが、風向きによっては全く写真を撮れない場合がありますので、ご注意ください。詳細はリンクを確認ください。
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ソラムナード羽田緑地
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羽田イノベーションシティ
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浮島公園(閉鎖中)