3年前の3月26日・・・病院へ行った日です。
前日の25日に主治医の先生から家に電話がありましたが、私は留守だったためどういう用件だったか知ることはできませんでした。
父は「何か気持ち悪いな・・先生から電話が直々にあるなんて・・・検査結果は悪性だったとか・・・」
と言いましたが、先生には多分大丈夫だと言われていたことなどもあって、「大丈夫ちゃう~」と言っていました。
26日は元々ホクロをとった手術の傷口を診てもらう日だったのです。
「つきのいやしさん、準備室へお入りください」・・・ん?処置室ではないの?
入ると主治医の先生と研修医の先生がいました。
「検査の結果・・どうも悪性の疑いがあるので、(…………詳しい話があった後)、悪性の規定上、拡大手術をすることをおすすめします・・・」
「ええ?そうなんですか?ということは皮膚移植も必要ってことですよね?」
「はいそうです」
「どうされますか?」
「先生のおっしゃる通りにしてください」
これを聞いてもパニックになることもなく、実は1回目の入院の時にこれで本当に終わりなのか?という直感があったこともあり、あくまでも冷静でした。
「どこの皮膚をとるのですか?お腹の皮膚は手入れしてないのできれいじゃないんですよね~」
なんて危機感のないことを言っていました。
手術をすることが決まってもベッドがいっぱいだったため、手術の日も入院をする日も決められないとのことでした。
かといって悪性でも初期なので、1回目の手術から2週間以内に再手術をしないといけない、という規定を守る必要はないということでした。
まさかの検査結果を聞きましたが、病院から出ると春の陽だまりが温かくもあり優しくもあり、まるで私を包みこんでくれるようでした。
帰りながら友達や家族に電話をしました。
この時の心中は・・・悲しいとか不安もなく 無 でした。
家に帰るまでの電車ではぼ~っとしていて、降りるはずの駅で降り損ね、いつの間にか3駅も乗り過ごしていました。
「私、何やってるんだろう~こんなところで降りるの初めてだわ~」
「入院だから会社に言って休みをもらわないと・・・」
家に帰ってから何をしたか、どういう話をしたか・・・は覚えていません。
私は冷静だったのですが、家族のほうが焦っていたことは覚えています。
あれから3年。
濃い3年だったなぁ。
皮膚を体を私を大事にしないとね~